気になる・知りたい!保育業界のセキララデータ&アンケート

転職が“キャリアの傷”となるようなイメージは過去のもの。今では転職によって自分の求める環境に出会い、ステップアップを目指すのは一般的なことです。とはいえ、世の中の栄養士さんは、一体どんな人が、どんな働き方をして、どんな目的で転職を考えるのでしょうか?以下は、全国800人の栄養士さんを対象としたアンケート調査結果です。知り合いには聞きにくいけれど、気になること。新しいお仕事探しの参考に、ぜひのぞいてみてくださいね。

仕事への価値観

“子どもと関わる仕事がしたい”人にとっては、日々やりがいが実感できる仕事。
栄養士を志望した理由で最も多かったのが、「子どもと関わる仕事がしたかった」(44.1%)。子どもが好きという動機が一番の基準となっている方が多いようです。次いで多かったのが、「保育職の専門性が身に付く」(18.4%)、「資格が活かせる仕事だから」(16.4%)。保育領域の専門性にも高い注目が集まっていることが分かります。また、職場選びの基準として圧倒的多数票を集めたのが、「自己実現・仕事のやりがい」(52.6%)。子どもの成長を実感した時、運動会などのイベントが無事成功した時、子どもから慕われ、必要とされた時など、日々の仕事の中で、やりがいを感じる機会が多い仕事だということが伺えます。

年収に関するデータ

職務の大変さや責任の大きさに対して“安い”と感じる傾向あり。
働く上でやはり気になるのは年収、給与。勤めている施設の規模や形態、常勤・非常勤などの働き方によって大幅に差があることが上記図から分かります。平成23年度の厚生労働省発表の賃金構造基本統計調査によると、従業員10~99人規模の施設で働く栄養士の平均年収は約333万円。月収は約22万円、ボーナスは約69万円です(平均年齢:33歳、経験年数:約8年)。100~999人規模の施設で働く栄養士の平均年収は337万円(平均年齢:34歳、経験年数は約7年)。一般の栄養士と比べて、若干高めとなっています。一方、給与に対する満足度は、「やや安い」(37.2%)、「かなり安い」(15.0%)といった“不満足”の声が“満足”をやや上回る結果に。職務の大変さや責任の大きさに対して、安く感じる傾向があるようです。

転職に関するデータ

転職前の不安要素は、入職前は見えにくい「勤務時間」と「人間関係」の実情。
転職理由の上位を占めるのは、「責任の重さ・事故への不安」(43.4%)、「給与」(35.3%)、「勤務時間」(26.4%)。待機児童ゼロを目指す世の中の流れを受け、一人の栄養士が見る子どもの数が増加傾向にある昨今、栄養士への業務的・心理的なプレッシャーも高くなっていることが伺えます。一方、転職にあたって一番不安視していることの上位は、「勤務時間」(40.3%)。残業の多さ、土日出勤の有無が懸念されているようです。次いで多いのが「人間関係」(28.2%)。女性の多い職場ということで、独特の派閥ができる病院・介護施設もあるようです。どうしても入ってみないと分からない部分がありますが、事前に見学や面接の雰囲気等で出来る限りの情報を仕入れるのが有効と思われます。

  • 出典元:
  • 平成 23 年度 栄養士の再就職支援に関する報告書(厚生労働省受託事業より)
  • 調査方法:全国の栄養士、病院・介護施設、自治体を対象としたアンケート調査
  • 調査対象:全国の保育施設へ配布(公立 300、私立 600※うち認可 300、認可外 300)
  • 配布数 :1,614(うち、直接配布 714、保育所票との同梱配布 900)
  • 有効回答数 :800(有効回収率 49.6%)

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