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健康的なダイエット方法をサポート!肥満予防健康管理士とは?

肥満管理健康管理士とは

厚生労働省の調査によると、男性の31.3%、女性の20.6%がBMI25以上の肥満となっています。

肥満は、生活習慣病をはじめとした様々な病気を招く原因になるため、早急に解消すべき課題です。

そこで、健康的に肥満を予防・解消するために、正しい知識を持って適切な指導ができる人材の育成を目的に作られた資格が、肥満予防健康管理士です。

肥満予防健康管理士の資格を栄養士や管理栄養士が持つことで、特定保健指導や栄養指導を行う際に、肥満者に対してより適切なアドバイスができたり、他の栄養士との差異化を図り、ダイエット指導の専門家として活動できたりと、専門性を高めることができます。

この記事では、肥満予防健康管理士の資格の概要や取得方法、試験内容、メリットなどについて解説します。

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肥満予防健康管理士とは

肥満予防健康管理士とはどのような資格なのか、詳しく説明します。

資格の概要

「肥満予防健康管理士」の資格は、肥満予防や肥満解消、肥満と健康に関する正しい知識を備えるための資格です。

〈出典:日本肥満予防健康協会

肥満予防健康管理士(healthy Diet Advisor)は、保健指導分野の民間資格で、一般社団法人日本肥満予防健康協会が認定を行います。

肥満に関する基礎知識を広く一般の人たちに普及することを目的としてはじまった資格制度です。

肥満予防健康管理士が求められている理由

近年、健康と美容の両面から、痩せたいという願望を持つ人が増え、年齢、性別を問わず、多くの人々がダイエット(肥満の予防・解消)に興味を持っています。

テレビや雑誌、インターネットでは、さまざまなダイエット方法やダイエット食品などが日常的に取り上げられています。

しかし、世間にあふれるダイエット情報から、自分に合わない方法を選択して、健康を害してしまったり、リバウンドを繰り返したりする人も少なくありません。

こうした現状から、肥満やダイエットについて、正しい知識を持ち、一人ひとりに合ったダイエット方法を的確にアドバイスができる人材として、正しい知識を持った肥満予防健康管理士が求められています。

認定機関

一般社団法人日本肥満予防健康協会

肥満予防健康管理士の資格制度普及を目的に平成18年10月設立されました。肥満と健康に関する正しい知識を広めることで、生活習慣病の予防や、より健康的な生活の実現を目指しています。

現在では、日本最大級の健康・ダイエット・美肌についての資格認定団体となっています。

受講者数

日本肥満予防健康協会が行っている資格講座の受講者数の合計は9,000名と発表されています。(2016年4月現在)

肥満予防健康管理士が必要とされている職場

肥満予防健康管理士は、肥満と健康に関わるさまざまな分野の職場で必要とされています。おもに、以下のような職場での活躍が期待できます。

主な職場としては、健康保険組合、医療機関、自治体、スポーツ・フィットネス業界、ホテル、健康食品会社、美容・エステ業界、化粧品会社、ダイエット関連会社、一般企業の総務部・人事部の担当者などです。

肥満予防健康管理士の資格を活かした仕事内容

肥満予防健康管理士は、保健指導やダイエットカウンセリングを行う仕事が中心となります。

具体的な仕事内容としては、健康保険組合や医療機関、自治体などで行われる特定健診において、特定保健指導を行ったり、フィットネスクラブやエステサロンでダイエットを目的とする方の食事指導を行ったりと、ダイエット指導のプロとして活躍することができます。

さらに、ダイエットカウンセラーとして、TV電話やメールなどを使い、在宅で相談や指導を行うことや、独立してダイエットスクールを開講することも可能です。

肥満予防健康管理士の給料(資格による優遇はあるのか)

給料についての正式なデータはありませんが、資格によって給与が大幅にアップすることは、あまり無いと思われます。

ただし、職場によっては、ダイエットのアドバイザーとして顧客の信頼を得て実績を残せば、資格手当や報酬アップにつながる可能性はあると考えられます。

また、給料の優遇は無くても、特定保健指導の仕事に応募する際、資格を持っていれば、肥満予防の知識を認められ、採用に有利になるかもしれません。

肥満予防健康管理士になる方法

肥満予防健康管理士になるには、日本肥満予防健康協会が主催する講座を受講したうえで、認定試験に合格する必要があります。

受験資格・受験要件

認定試験は、講座を受講したうえで、添削の課題を修了すれば、誰でも受験することができます。

栄養士、看護師、薬剤師などの医療関係者から、エステティシャン、スポーツインストラクターなど美容、健康に携わる方々、主婦や学生など、肥満と健康に興味を持つさまざまな職種の人が受験しています。

認定までの流れ

資格認定までの流れについて説明します。

1.講座を申し込む
通学講座、または、通信講座のどちらかを選び、受講の申し込みをします。

2.30単元(30時間)の講座を受講する
通学講座は、指定会場にて講義を受講します。
通信講座は、DVD講座を見ながら自宅で学習します。

3.認定試験を受験する
通学講座は、指定会場にて試験が行われます。
通信講座は、自宅でレポート受験をするか、指定会場での受験を選ぶこともできます。

4.試験結果が送付される
協会より合格通知と協会入会申請書が送られてきます。

5.肥満予防健康管理士に認定される
協会入会申請書に必要事項を記入して協会へ送付し、認定料と協会年会費の振込をすると、肥満予防健康管理士に認定されます。

通学講座について

通学講座は、受講したい教室を選び、申込みをします。
通学できる範囲にお住まいで、自宅学習が苦手な方に向いています。

教室と日程

◎東京:世田谷教室 ウエルネスセンターハーブ主催
日程 平成30年5月23日~6月20日
   平成30年5月27日~7月1日
計5日間の講座があり、5日目の18時から認定試験が行われます。

◎大阪:南堀江教室 Total Beauty Academy Bless school主催
日程 平成30年4月9日~9月10日
計5日間の講座があり、講座修了後、別日に認定試験が行われます。

カリキュラム

教室にて、30単元(30時間)の講座を受講します。下記のカリキュラム内容となります。

●オリエンテーション
●肥満について①②
(肥満とは・体脂肪について・BMI・子どもの肥満測定など)
●肥満の原因①~⑥
(摂取エネルギーと消費エネルギー・基礎代謝とは・肥満遺伝子・筋肉についてなど)
●肥満と病気①~⑤
(肥満症・メタボリックシンドローム・動脈硬化など)
●ダイエット①~⑮
(食事療法の基本、五大栄養素について・理想的なダイエット食・運動療法・ダイエット計画書の作り方など)
●コーチング

料金

105,840円(税込)

【通信講座について】

通信講座は申込み後、テキストと講義DVDなどが送られてきます。
自宅で好きな時間に受講できるので、通学が難しい方や時間に制限がある方に向いていす。

種類

講座DVDを見ながら自宅学習を行います。Web講座はありません。

カリキュラム

通学講座と同じ内容のカリキュラムとなります。
DVDに収録された講義を30単元(30時間)受講します。

学習期間

標準学習期間は6ヶ月程度ですが、1日30分の学習を週5日行えば、約3ヶ月程度で終了することができます。

料金

105,840円(税込)

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試験の内容・合格率・試験対策方法

通学、または、通信にて講座の受講が終わると、認定試験を受験することができます。認定試験の詳細は下記の通りです。

認定試験の内容

【通学講座】
講座終了後、教室などの指定会場にて、60分間の筆記試験が行われます。

【通信講座】
自宅にて筆記試験とレポート試験による認定試験が行われます。希望すれば、指定会場での受験を選ぶことも可能です。

認定試験の実施時期・金額

【通学講座の場合】
認定試験の実施時期は、各教室によって異なります。
講義日程の最終日に試験が行われます。

【通信講座の場合】
認定試験は、通信講座を修了したタイミングで、随時行われます。

【金額】
認定試験費用10,800円(税込)(認定料5,400円+年会費5,400円)
受験料は必要ありませんが、合格後に認定を受けるときに、認定料と協会の年会費が必要となります。

試験の合格ライン・合格率

筆記試験は60分で行われ、70%以上の正解率で合格となります。

通信講座を主催しているヒューマンアカデミーによると、ほとんどの受講生が1回目の試験で合格できることが多いようです。

肥満予防健康管理士の認定を得るメリット・やりがい

肥満予防健康管理士の資格を得ることで、肥満と健康、ダイエットについて正しい知識を習得し、肥満に悩む方の役に立てるだけでなく、自分や家族の健康管理にも活かすことができます。

また、栄養士としての知識とダイエット専門の知識の両方を持つことで、今後の栄養指導において、より具体的なアドバイスができるようになり、肥満の解消へと導く力がつき、肥満を起因とする病気の予防に貢献できます。

食や運動などの改善により健康をトータルでサポートできる肥満予防健康管理士を目指してみませんか?

参考文献・サイト

  • 日本肥満予防健康協会(2018年4月17日)
  • 厚生労働省「平成 28 年国民健康・栄養調査結果の概要」(2018年4月17日)
  • 栄養士の就職・転職なら「栄養士のお仕事」におまかせ!

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    ABOUT ME
    山田 由紀子(管理栄養士)
    短大卒業後、栄養士として給食会社や病院で勤務しながら、管理栄養士免許を取得。結婚出産を経て、フリーランスに転向し、特定保健指導などの栄養指導業務を中心に活動。現在は、栄養関連記事の執筆、レシピ作成、栄養監修を専門に、在宅で仕事をしている。管理栄養士の資格を活かして、生涯現役で仕事を続けるのが目標。