管理栄養士・栄養士は、病院や福祉施設、企業など、さまざまな場所で活躍できる国家資格です。活躍のフィールドが広がっている一方で、「どの職場が自分に向いているのかわからない」「就職先ごとの違いがよくわからない」といった悩みを抱える人もいるでしょう。就職先によって求められるスキルや業務内容は異なるため、自分に合った働き方を見極めることが大切です。
この記事では、管理栄養士の主な就職先をランキングで紹介し、各職場の特徴や仕事内容について詳しく解説します。
【この記事でわかること】
●管理栄養士・栄養士は、病院や企業だけでなく、児童福祉施設、委託給食会社、介護保険施設など、幅広い企業・施設に就職している。
●管理栄養士・栄養士が就職先を選ぶ際には、自身のライフスタイルやキャリアの方向性に合っているかを確認することが大切。
●自分の強みと目標を明確にし、それが実現できる環境かどうかを見極めることがキャリア選択のポイント。

就職先を選ぶ際には、その特性を十分に理解することが極めて重要です。病院、学校、保育園、研究機関、介護・福祉施設、スポーツ関連など、多様な職場が存在しますが、それぞれの業務内容や必要とされるスキルは異なります。
また、勤務時間や休日も異なるため、自身の希望や強みと合致しているかを見極めることが大切です。たとえ待遇が魅力的であっても、早朝や夜勤の勤務が予想以上に厳しい場合もあったり、スポーツチームの管理栄養士・栄養士として働く際には、遠征が多く不規則な休暇になったりすることも考えられます。
求人情報だけでなく、関連する業務に従事している先輩や知人からの話を聞くことで、具体的な業務内容を確認し、十分な情報を集めたうえで就職先を決定することが重要です。
目次
管理栄養士の就職先ランキング
管理栄養士・栄養士の活躍の場は年々広がっています。一般社団法人全国栄養士養成施設協会が発表している「卒業生の就職率と就職先」を見てみると、病院や企業だけでなく、児童福祉施設、委託給食会社、介護保険施設など、幅広い施設に就職していることがわかります。
■2023年度の管理栄養士と栄養士の就職先内訳
出典:一般社団法人全国栄養士養成施設協会「卒業生の就職率と就職先」を元に作成
管理栄養士の就職先として多いのは、病院、企業、委託給食会社等、介護保険施設、介護福祉施設の順で、栄養士では、企業、児童福祉施設、病院、委託給食会社、介護保険施設の順となっています。続いては、それぞれの就職先ごとにどのような業務を行っているのかを見ていきましょう。
医療チームの一員として専門性を磨ける「病院・クリニック」
管理栄養士・栄養士は、医療法および健康増進法により病院への配置が義務付けられており、医療現場には欠かせません。患者の栄養状態に応じた食事の提供や栄養指導は、治療の一環として非常に重要です。
病院で働く管理栄養士・栄養士の仕事は、主に「給食部門」と「臨床部門」の2つです。給食部門では、献立作成や食材の発注・在庫管理、調理スタッフとの連携、さらに食事アンケート・帳票の作成、給食委員会の運営など、病院食の運営に関わる一連の業務を担います。一方、臨床部門では、患者の栄養状態のアセスメントや、栄養管理計画の作成、栄養指導といった直接的なケアを行い、治療や退院後の生活を支援します。
近年では、多職種による「栄養サポートチーム(NST)」を設置する医療機関が増えており、管理栄養士・栄養士は医師や看護師、薬剤師などと連携しながら、チーム医療の中核としての役割を果たしているのも特徴です。とくにがん治療や重症患者の栄養管理では、専門的な知識と判断力が求められる職場でもあります。
また、病院・クリニックの中でも「産婦人科」は、患者が必ずしも病人ではないという特徴があります。妊婦さんや産後のお母さん、乳児に対して、栄養の面からサポートをします。妊婦さんが抱えがちな体重増加やつわりなどへの対応や、理想的な食生活のアドバイスなど、日常生活に寄り添った栄養指導が中心です。献立作成においても、「病人食」ではなく、妊婦さんの体調や体質に合った食事を提供するなど、産婦人科ならではの知識と感性が求められます。病院やクリニックは、専門性を高めながら幅広い経験を積むことができる職場だといえるでしょう。
人々のために貢献したいという強い意志を持ち、精神的にタフで、学ぶ意欲が高い人は、病院での職務に向いています。また、病院での勤務には、患者やその家族、医師、薬剤師とのコミュニケーション能力、患者の悩みを理解するための傾聴力、さらに病院に応じた専門知識が必要です。
とくに、大学病院では高度な医療技術や専門的なスキルを必要とする医療を行い、総合病院では多様な患者を扱います。そのほか、特定の医療分野に特化した専門病院や地域に密着したクリニックなど、各病院の特性を理解し、自分にもっとも適した職場を選ぶことが重要です。
さらに、専門分野を深めることや管理職を目指すキャリアパスについても確認するようにしましょう。
勤務情報 | |
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一緒に働くひと | 給食部門:調理師、委託会社のスタッフ 臨床業務:医師、看護師、理学療法士、言語聴覚士、薬剤師など多様な医療従事者 |
給与 | 月収15万円~30万円程度 |
勤務形態 | 給食部門のない病院では土日休みあり 直営の病院はシフト制がほとんど。早番や遅番を設けている職場も |
年間休日日数 | 105日~115日程度 |
関連情報:病院・クリニックで働く栄養士・管理栄養士のお仕事とは?
関連情報:「多様な患者さんと向き合える」病院とクリニックの管理栄養士の違いと仕事内容
管理栄養士・栄養士の知識を活かせる「企業」
病院や福祉施設以外にも、管理栄養士・栄養士が専門性を発揮できる就職先のひとつが企業です。とくに健康志向の高まりや予防医療への関心が高まっている近年では、食品メーカーや健康食品会社、外食チェーン、フィットネス関連企業など、さまざまな業界で管理栄養士・栄養士のニーズが増加しています。その中でも、ここでは研究・教育機関と美容業界について詳しく紹介します。
「企業」の管理栄養士・栄養士に向いているのは、企業の目標達成や利益向上に寄与できる人や、みずから課題を見出し行動に移せる人です。企業に属する管理栄養士・栄養士は、従業員や顧客とのコミュニケーション能力のほか、従業員の健康管理に関する企画提案力、健康診断・アンケートのデータ分析能力などが求められます。
管理栄養士・栄養士として活躍できる場は、研究機関や教育機関、薬局、ドラッグストア、美容サロン、美容メーカーなど多岐にわたり、それぞれの業務内容も異なります。企業を選ぶ際には、具体的な業務内容の確認に加え、勤務時間や休日などの労働条件、キャリアパスについても確認することが重要です。管理栄養士・栄養士として希望する職務と合致しているか、見極めることが必要になるでしょう。
管理栄養士・栄養士の未来を担う「研究・教育機関」
管理栄養士・栄養士としての知識と経験を活かし、より専門的な分野で活躍したい人にとって、研究・教育機関は魅力的なキャリアのひとつです。大学や公的な研究機関、企業の研究開発部門など、活躍の場は多岐にわたります。
例えば研究機関では、日々の実験などに取り組むほか、研究成果を論文にまとめて学会で発表するなど、栄養に関するさまざまな研究が行われています。企業の研究部門で働く場合は、新製品の開発や生産プロセスの改善、機能性食品のエビデンス取得など、消費者の健康を支える商品開発にも携わっているのです。
一方、教育機関では、大学や短期大学、専門学校、調理師専門学校などで教員として働くことが一般的です。将来の管理栄養士・栄養士を育成する立場として、講義や実習、試験対策の指導などを担当し、後進の育成に携わります。現場経験を活かしながら、専門知識を体系立てて伝える力が求められます。
研究職や教育職は、即戦力としての実務経験や専門分野でのスキルが重視される傾向にありますが、やりがいや社会的な意義も大きいといえるでしょう。
勤務情報 | |
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一緒に働くひと | 研究機関:大学教授、准教授、研究員、衛生検査技師、バイヤー、調理師、営業、事務職員、関連部署の社員 教育機関:教職員、事務職員、地域の教育委員会スタッフ |
給与 | 正社員:月収15万円~25万円程度 契約社員:時給1,500円程度 パート社員:各都道府県の最低賃金~時給 1,300円程度 (※研究職の場合) (※教育機関では学歴や経験を考慮のうえ、規定に基づいて決まるため平均値が出しにくい) |
勤務形態 | 研究機関:8時間前後の定時制勤務が一般的 教育機関:学校のカレンダーに基づく |
年間休日日数 | 研究機関:就職先によって異なる 教育機関:121日程度。長期休暇は学校の規定に準じる |
関連情報:研究・教育機関で働く栄養士・管理栄養士のお仕事とは?
健康的な美をサポートする「美容業界」
近年では、美容業界における管理栄養士・栄養士のニーズが高まっています。就職先は「美容系サロン(フェイシャルエステ・ボディケア・ダイエット)」と「メーカー(食品・化粧品)」の大きく2つに分類され、求められるスキルや仕事内容はそれぞれ異なります。ただし、どちらにしても健康的な美しさをサポートするという目的は同じです。「体の内側からキレイをつくる」ためのサポートが求められます。
美容系サロンで働く管理栄養士・栄養士の仕事は、来店者のライフスタイルや目標に合わせて食生活や食習慣をアドバイスし、具体的な栄養指導をすることです。さらに、サロンが取り扱う健康美容食品の販売サポートや、顧客の悩みに合わせたレシピ提案を通して、日常的な食事改善をサポートします。加えて、サロン主催のセミナーやイベントに登壇し、栄養や美容に関する最新知見をわかりやすく発信することもあるでしょう。
一方、メーカーに所属する管理栄養士・栄養士は、市場動向や顧客ニーズを捉えるためのマーケティングリサーチや、商品の栄養設計、成分表の計算、研究開発に携わります。これらの知見を踏まえ、ターゲットとなる消費者の課題を解決する商品企画を提案・推進し、製造部門や営業部門と連携しながら、開発から市場投入までをトータルにサポートします。
勤務情報 | |
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一緒に働くひと | 美容系サロン:エステティシャン、セラピスト、美容部員、サロンスタッフ、店長、店舗運営責任者 メーカー:企画職、研究開発職、商品部、企画部、マーケティング、美容部員 |
給与 | 美容系サロン:年収300万円~500万円程度 メーカー:年収300~500万円程度 |
勤務形態 | 美容系サロン:シフト制が一般的 メーカー:時間固定給の定時シフト制が多い |
年間休日日数 | 美容系サロン:110日程度。夏季休暇・年末年始休暇ありのサロンも メーカー:120日程度 |
これからの需要増に期待「薬局・ドラッグストア」
2016年から「健康サポート薬局」がスタートし、薬局・ドラッグストアにおいて管理栄養士の活躍の場が広がりました。健康サポート薬局とは、地域住民の健康に対して積極的に支援する薬局です。管理栄養士が在籍する健康サポート薬局などの薬局・ドラッグストアでは、地域住民の健康を支える身近な栄養相談の拠点としての役割を担うようになり、来店客数の増加や顧客満足度の向上にもつながると期待されています。
薬局・ドラッグストアでの管理栄養士・栄養士の主な仕事内容は、地域住民や来店客への栄養相談や栄養指導です。健康に関するアドバイスを行うほか、地域住民を対象にした健康セミナーや栄養イベントの企画・実施、在宅訪問による食事サポートなど、業務は多岐にわたります。
また、管理栄養士・栄養士としての専門業務に加えて、店内清掃や品出し、事務作業、接客、レジ対応など、店舗スタッフの一員としての役割も担います。医療機関とは異なり、販売業やサービス業の側面も強いため、柔軟な対応力やコミュニケーションスキルも必要です。
地域と深く関わりながら、地域住民の健康をサポートしたい人にとって、薬局・ドラッグストアは魅力的な就職先といえるでしょう。
関連情報:薬局・ドラッグストアで働く管理栄養士ってどんな仕事をしてるの?需要ややりがいも気になる!
大量調理のスキルが必要な「学生・社員食堂(寮)」
学生寮や社員食堂も、管理栄養士・栄養士の就職先として根強い人気があります。病院のような厳密な食事制限はありませんが、健康増進法や労働基準法の観点から栄養管理が求められており、各施設では管理栄養士・栄養士の配置に努めるよう求められています。
多くの学生寮では、成長期の学生に必要なエネルギーや栄養素を考慮した食事が求められるため、若者向けのメニュー開発も重要な仕事のひとつです。一方、社員食堂では利用者の年齢層が幅広く、生活習慣病への配慮や、疲労回復を意識した献立作成など、健康維持・促進を意識した食事が求められます。
主な仕事内容は、献立作成・食材の発注・食品管理・調理・衛生管理などです。施設によっては、利用者の健康診断結果やアンケートをもとにした栄養相談、生活改善のための栄養指導をすることもあります。また、学生寮と社員食堂に共通して求められるのが、大量調理のスキルです。限られた時間で多数の食事を効率よく提供するため、調理工程のマネジメントや衛生管理能力、スタッフとの連携が欠かせません。
なお、社員食堂では昼食の提供が中心なのに対し、学生寮では朝食と夕食を提供することが多く、勤務時間帯や生活リズムにも違いがあります。ライフスタイルや働き方を重視したい方は、就職前に勤務形態を確認するといいでしょう。
勤務情報 | |
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一緒に働くひと | 食堂支配人、ホールマネジャー、調理師、パート社員 |
給与 | 月収15万円~24万円程度 |
勤務形態 | シフト制が一般的。早番、遅番あり |
「学生・社員食堂(寮)」の管理栄養士・栄養士に向いているのは、栄養学に関する知識を持ち、食に対する興味が強く、新しい調理法や食材を取り入れておいしい食事を提供したいと考える人です。また、安全な食事を提供する意識が高く、調理師などのスタッフと協力できる人も適しています。
学生や社員の食堂(寮)では、大量調理に関する専門知識や、学生・従業員の年齢層や嗜好に応じた献立作成能力が必要です。利用者の要望を理解し、予算内で栄養バランスの取れた満足度の高い食事を献立に反映させる創意工夫が求められます。
とくに寮では、学生や従業員とのコミュニケーションを通じて、体調や健康状態を把握することがあるため、コミュニケーション能力も重要になります。
食堂に対する学校や企業の姿勢や、勤務体制を確認しておきましょう。
関連情報:学生寮や社員食堂で働く栄養士・管理栄養士のお仕事とは?
子どもや高齢者、障害者を支援する「介護・福祉施設」
介護・福祉施設は、一人ひとりに寄り添って支援できる、やりがいのある就職先のひとつです。それぞれの施設で、対象者に応じた栄養サポートが求められます。
ここでは、保育園や高齢者施設、児童養護施設、障害者施設について、詳しく見てみましょう。
「介護・福祉施設」の管理栄養士・栄養士に向いているのは、高齢者や障害者に対する理解があり、利用者に食べやすくおいしい食事を提供したいという思いやりを持つ人です。利用者の健康を食事の面から支えるという責任感を持ち、プライバシーを尊重できる人が望ましいといえるでしょう。
介護・福祉施設では、利用者やその家族、介護スタッフ、看護師、医師などと協力して業務を遂行するためのコミュニケーション能力や、利用者の食に関する悩みを傾聴し、適切にケアを行う能力が求められます。
このように、ほかの職種と連携して業務を行うことが多いため、管理栄養士・栄養士の具体的な仕事内容を把握して選択することがポイントです。さらに、労働条件や勤務体制に加え、自分のキャリアパスと施設の目指す方向性が合致することも重要です。
食育やアレルギー食の知識も必要な「保育園」
保育園で働く管理栄養士・栄養士は、子どもの成長と健康を支える大切な役割を担っています。献立作成や食材の発注・調理業務に加え、保育全般に関わることも多く、業務量は多岐にわたりますが、やりがいや達成感も大きい就職先です。
2004年には、厚生労働省が「楽しく食べる子どもに~保育所における食育に関する指針~」を定めており、保育園は食育の実践の場としても注目されています。季節の行事食の提供や、園内菜園を活用した食材体験などを通じて、食の楽しさや大切さを伝える活動が行われています。
一方で、近年増加している食物アレルギーへの対応も欠かせません。個々の子どもの体質に応じたアレルギー対応食の提供、安全な調理体制の構築、保護者や保育士との連携など、専門性の高い対応が求められます。食の安心・安全に対する意識が高まっている今、保育園での管理栄養士・栄養士の役割は非常に重要だといえるでしょう。
保育園での管理栄養士・栄養士の仕事は、「給食管理と調理業務」「食育と保育業務」の2種類です。「給食管理・調理業務」は、子どもたちに提供する食事やおやつの献立作成、食材の発注、厨房での業務、予算管理をします。一方、「食育・保育業務」は、季節の行事食の提供や、園内菜園を活用した食材体験、調理実習などを通じて、食べる楽しさや食の尊さを伝えます。
また、保育園によっては保育士の業務を手伝うケースもあり、食と保育の両面から子どもの成長に貢献できることが魅力です。
勤務情報 | |
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一緒に働くひと | 保育士、調理師 |
給与 | 正社員:月収15万円~25万円程度 契約社員:月収15万円~22万円程度 派遣社員:時給1,100~1,400円程度 非常勤・パート:各都道府県の最低賃金~時給 1,200円程度 |
勤務形態 | シフト制がほとんど |
年間休日日数 | 105~120日程度(夏期・年末年始休暇あり)。 日曜・祝日は大方休みだが、園のスケジュールによる |
これからますます需要が増える「高齢者施設」
超高齢社会の日本において、高齢者施設で働く管理栄養士・栄養士のニーズは年々高まっています。高齢者施設における管理栄養士・栄養士の役割は、一人ひとりの身体機能や栄養状態を的確に把握し、健康維持や機能回復を目的とした食事提供と栄養指導をすることです。
高齢者は、年齢を重ねるにつれて、噛む・飲み込むといった機能が低下したり、慢性的な疾患、低栄養状態などが起こりやすくなったりします。そのため、管理栄養士・栄養士は、食べる楽しみを維持しながら、個々に適した食事形態や栄養バランスを提供することが大切だといえるでしょう。高齢者の日常生活をサポートすることが、高齢者施設での重要な役割です。
高齢者施設での管理栄養士・栄養士の主な仕事内容は、「食事の提供」と「栄養ケア・マネジメント」です。食事の提供では、献立の作成、食材の発注、調理、衛生管理などの一連の業務を行うほか、ミキサー食・きざみ食・ソフト食など、利用者の状態に応じた調理技術も求められます。
栄養ケア・マネジメントは、高齢者の健康状態や食事状況に基づいた個別の栄養ケア計画を作成し、必要な栄養改善策を実施していく体制のことです。その計画に基づいて、管理栄養士・栄養士は栄養ケアを行っていきます。食事を通じて高齢者の生活の質(QOL)を支えており、社会的な意義のある仕事だといえるでしょう。
勤務情報 | |
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一緒に働くひと | 介護支援専門員、生活相談員、介護職員、リハビリ職員、看護師、医師、歯科医師、歯科衛生士、調理師、事務員 |
給与 | 月収15万円~26万円程度 |
勤務形態 | シフト制。早番、遅番あり。 |
年間休日日数 | 105日~120日程度 |
管理栄養士・栄養士も養育者のひとり「児童養護施設」
児童養護施設は、保育園や幼稚園とは異なり、家庭での養育が困難な子どもたちを一定年齢まで預かり、生活全般を支援する施設です。児童養護施設では、すべてのスタッフが「養育者」という立場で子どもたちに接しており、管理栄養士・栄養士も例外ではありません。そのため、子どもたちの心身の発達を支え、生活習慣の改善をサポートする養育者としての姿勢が求められます。食を通して信頼関係を築き、子どもたちがすこやかに成長していくための支援をすることが大切です。
主な仕事内容は、年齢や成長段階に応じた栄養アセスメントを行い、それぞれの子どもに最適な食事計画を立案することです。加えて、食材の発注や調理、衛生管理といった給食業務全般も担います。
さらに、児童養護施設では食育も重要なテーマとされており、施設ごとに「食育計画」の策定が行われています。この計画をもとに、季節の行事食や調理体験を通じて食べることの楽しさを伝えたり、生活スキルとしての自炊指導を行ったりすることも大切な役割です。
また、子どもたちが施設から離れても自立できるよう、日常生活に必要な栄養知識や調理スキルの指導も行います。管理栄養士・栄養士は、子どもたちの将来まで見据えた食の支援をする仕事だといえるでしょう。
勤務情報 | |
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一緒に働くひと | 児童指導員、心理療法士、保育士、看護師、保健師、ケアワーカー |
給与 | 正社員:月収17万円~20万円程度 契約社員:月収16万円~25万円程度 パート社員:各都道府県の最低賃金~時給1800円 程度 |
勤務形態 | 職場による。宿直制度、行事の際に出勤が必要な施設も |
年間休日日数 | 115日~120日程度 各施設のカレンダーによって決まるのが一般的 |
関連情報:児童養護施設で働く栄養士・管理栄養士のお仕事とは?
障害の特性に合った栄養指導とQOL向上が目標「障害者施設」
障害者施設で働く管理栄養士・栄養士は、利用者の健康維持と快適な日常生活を支える重要な役割を担っています。利用者の状態を理解し、それぞれに適した栄養管理や指導をすることで、利用者の生活の質(QOL)を向上させ、安定した生活を送れるようサポートします。
勤務先は、グループホームやケアホーム、救護施設、障害者支援施設など、多岐にわたります。利用者の健康状態や、生活習慣病の予防・早期改善に向けた支援が求められ、栄養学的な知識と同時に福祉の視点も欠かせません。
主な仕事内容は、「個別支援計画」に基づいて、栄養ケア計画や栄養アセスメントを作成・実施することです。利用者の体調や嗜好、摂食機能などを丁寧に把握し、それに合った献立や調理法を検討します。また、食事の提供だけでなく、お菓子や食事づくりなどの食に関するプログラムを通じて、生活の楽しみや利用者同士の交流を促す取り組みも行われています。
さらに、作成した栄養ケア計画や支援内容は、利用者の家族と共有する必要があるため、コミュニケーション能力も重要だといえるでしょう。
勤務情報 | |
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一緒に働くひと | サービス管理責任者、担当生活支援員、看護職員、作業療法士、リハビリ職員、介護職員 |
給与 | 正社員:月収20万円程度 契約社員:月収15万円~20万円程度 パート社員:各都道府県の最低賃金~時給 1300円程度 |
勤務形態 | シフト制がほとんど。早朝出勤がある場合も |
年間休日日数 | 105日~110日前後 職場によっては夏季・冬季に長期休暇が設けられています |
関連情報:障がい者施設で働く栄養士・管理栄養士のお仕事とは?
食育も重要な仕事のひとつ「学校」
学校での管理栄養士・栄養士は、子どもたちの成長を食の面から支える重要な役割を担う仕事で、職種としては、「学校栄養職員」と「栄養教諭」の2つがあります。「学校栄養職員」は、管理栄養士または栄養士の資格が必要ですが、「栄養教諭」になるには、さらに「栄養教諭普通免許状」も必要となります。どちらの職種も、学校における食の管理と教育を支える存在です。
学校栄養職員の主な仕事内容は、給食の献立作成、食材の発注や選定、調理・配膳管理、衛生管理、給食だよりの発行など、多岐にわたります。
一方、栄養教諭はこれらの給食管理に加え、食育の授業も仕事のひとつです。授業では、栄養バランスの重要性や郷土料理・行事食の意義、地元の食材について学ぶ機会を提供し、子どもたちの「食への関心」を育てます。また、地域との連携による地産地消の推進や、保護者への食育情報の発信なども行っています。
学校栄養職員も栄養教諭も、給食を通じた栄養管理や衛生管理に加え、食育の実践を担う重要なポジションです。子どもたちに安全で栄養価の高い食事と正しい食の知識を届ける、やりがいのある仕事だといえます。
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一緒に働くひと | 調理師、パート職員、学校教諭、地域の生産者 |
給与 | 月収15万円~25万円程度 |
勤務形態 | 定時制もあればシフト制もあり |
年間休日日数 | 105日~110日程度 学校独自のカレンダーに沿っている場合がほとんど。なかには年間休日150日の職場も |
「学校」の学校栄養職員、栄養教諭には、子どもに対する愛情と教育への関心が高い人が向いています。子どもたちの食生活を支援することに喜びを感じ、教育的な観点から食に関する正しい知識を伝える手助けをしたいと考える人が適しているでしょう。
さらに、年齢に応じて子どもたちにわかりやすく情報を伝えるためのコミュニケーション能力や、教員や保護者との連携を図るチームワークが必要です。さらに、授業や保護者向けの情報提供をするためのプレゼンテーション能力も求められます。
学校を選ぶ際には、具体的な業務内容や食育に対する取り組み、適切な予算が整っているかを確認することが大切です。また、長期的な視点での取り組みを行っている学校かどうかも、重要な選択基準となります。
関連情報:栄養教諭とは?仕事内容・職場での役割・必要な免許も解説
関連情報:「人と人が繋がり合う。それが僕の仕事の理念」子どもの食に関わる人たちの架け橋になった栄養教諭
行政機関やスポーツ系などそのほかの就職先
管理栄養士・栄養士の就職先は、行政機関やスポーツ関連分野など、より多様な現場にも広がっています。それぞれの分野で求められるスキルや業務内容は異なりますが、共通しているのは「人々の健康を支える」という視点です。ここでは、行政機関とスポーツ栄養分野、栄養ケア・ステーション、フードコーディネーターについて紹介します。
都道府県、市区町村、保健所などの行政機関では、さまざまな配属先に柔軟に対応し、地域に貢献したいと考える人が適しています。専門知識に加え、他部署や市民とのコミュニケーション能力も必要です。
また、栄養ケア・ステーションでは地域密着型のサービスを提供したい人、フードコーディネーターには、食に対する探求心が強く、表現力に優れた人が向いています。スポーツ栄養分野では、チームをサポートする際に勤務時間に柔軟で、成果に対するプレッシャーに耐えられる人が求められるでしょう。スポーツ栄養学に関する専門知識も必要です。
このような分野で就職先を選ぶ際には、業務内容をしっかりと理解することが重要です。スキルを向上させる環境が整っているか、キャリアパスが自分の目指す方向と一致しているかも選択の重要な要素となります。
公務員としての能力も問われる「行政機関」
行政機関で働く管理栄養士・栄養士は、「行政栄養士」と呼ばれ、地域住民の健康づくりを支える役割を担っています。勤務先は保健所や保健センター、地方自治体、省庁などの公的機関で、いずれも都道府県や市町村が運営する施設です。
行政栄養士が目指すのは、地域全体の健康レベルを底上げし、生活習慣病予防や健康寿命を延ばすことです。個人を対象とした栄養相談のほか、住民全体に向けた健康教育、食育イベントや講演会の企画・運営などが主な仕事です。
また、地域内の飲食店や給食施設の衛生管理の監視、栄養管理の指導・支援も行うなど、「食の安全・安心」を守るという観点でも重要な役割を担っています。加えて、厚生労働省が毎年実施する「国民健康・栄養調査」のサポートなどにも関わることがあります。
このように行政栄養士の業務は多岐にわたり、栄養の専門知識だけでなく、住民への説明力や企画力、行政文書の作成スキルなど、公務員としての幅広い能力が求められる職種です。
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一緒に働くひと | 保健師、看護師、歯科衛生士、医師、事務職員、地域の団体、ボランティア |
給与 | 正社員:月収19万円~30万円程度 契約社員:月収17万円~21万円程度 パート:各都道府県の最低賃金~時給 1,700円程度 |
勤務形態 | 定時制のフルタイムが一般的 就職先によってシフト制採用のところも |
年間休日日数 | 1市役所の場合、土日祝日休みのため120日~125日程度 |
子どもから大人までプロアスリートに寄り添う「スポーツ栄養分野」
スポーツ栄養分野での管理栄養士・栄養士は、アスリートやスポーツを楽しむ人々の「パフォーマンス向上」や「体調管理」を食の側面から支えます。対象は、成長期のジュニアアスリートや健康づくりを目的とした一般のスポーツ愛好家、さらには競技力の向上を目指すプロアスリートなどです。対象となる範囲が広いため、多様なニーズに応える知識と対応力が求められます。
勤務先としては、ジュニアスポーツチームやスポーツクラブ、ジム、実業団などのチームだけでなく、病院、研究機関などがありますが、フリーランスでプロスポーツ選手を個別にサポートする管理栄養士・栄養士もいます。また、より専門性を高めたい場合は、「公認スポーツ栄養士」などの資格を取得することで、活躍の場が広がります。
具体的には、ジュニアアスリートの場合、成長期に必要な栄養素を確保しながら競技パフォーマンスを伸ばすことが管理栄養士・栄養士の役割です。競技種目や練習量に合わせて個別の食事プランを立て、保護者と連携して家庭で実践できる工夫を伝え、体づくりと技術向上の両立を支えます。
フィットネスジムやスポーツクラブで働く場合は、利用者が描く「健康づくり」「ダイエット」「筋力アップ」といった目標までの道のりを、運動指導と食事改善を組み合わせて後押しします。カウンセリングを行って具体的な改善策を示したうえで、必要に応じて減量プログラムを組み立てたり、栄養セミナーで健康意識を高めたりすることも仕事のひとつです。
さらに、プロアスリートをサポートする管理栄養士・栄養士は、食事の詳細なメニューを設計するほか、栄養補助食品の活用法も提案します。体調などを定期的にチェックして栄養状態を把握し、合宿や遠征先でも最適な食事環境を整えることで、選手のパフォーマンスと健康を長期的に守ります。
スポーツ栄養の現場は、栄養以外にもさまざまな知見を組み合わせて、競技力の最大化と健康的な身体づくりをサポートする仕事だといえるでしょう。
関連情報:スポーツ栄養分野で働く栄養士・管理栄養士のお仕事とは?
関連情報:「選手とともに一流を目指す」公認スポーツ栄養士が語るやりがいと働き方
地域密着型のサポートを行う「栄養ケア・ステーション」
近年注目を集めている「栄養ケア・ステーション」は、公益社団法人日本栄養士会が認定する地域密着型の栄養支援施設です。主に管理栄養士が所属しており、地域住民の健康支援を目的としたさまざまな活動をしています。また、自治体や健康保険組合、医療機関、薬局、民間企業などと連携しながら、住民の多様なニーズに応えるサービスも提供しています。
栄養ケア・ステーションの仕事内容は、大きく分けて「食育」「栄養相談」「在宅訪問栄養指導」の3つです。
「食育」では、地域の子ども・保護者に向けた料理教室や、高齢者とその家族を対象にした介護予防教室などを開催します。年齢やライフステージに応じた内容を工夫し、食生活の質を高めることが求められます。
「栄養相談」は、保健センターなどで特定保健指導を実施したり、乳幼児健診で保護者からの相談を受けたりすることなどが主な業務です。指導や相談は、病院や薬局などで行うこともあります。
また、「在宅訪問栄養指導」の業務は、在宅療養中の高齢者や病気の人の自宅を訪問し、個別の食事管理や栄養指導をします。医療・介護スタッフと連携しながら、生活の質(QOL)を維持・向上させる支援をしているといえるでしょう。
栄養ケア・ステーションは、単なる相談窓口にとどまらず、地域住民の健康を守る大切な役割です。地域の健康に貢献したいと考える人にぴったりの仕事だといえます。
食や栄養の専門知識を活かした「フードコーディネーター」
フードコーディネーターは、管理栄養士・栄養士の資格や知識をベースに、食に関する幅広い分野で活躍できる職業です。業務内容は幅広く、レシピの開発や料理教室での講師、雑誌やWebメディアへのコラム執筆、テレビ番組のフードスタイリング、飲食店のメニュー開発のほか、食品メーカーの商品企画・監修など、さまざまな企画・制作に関わります。企業とのコラボレーションやイベント運営など、働き方の自由度も高く、独立・フリーランスとして活躍する人も多く見られます。
フードコーディネーターの主な勤務先と業務内容は下記のとおりです。ただし、勤務先によっては記載された内容以外の業務も行うため、あくまでも参考としてください。
専門的な栄養知識を活かせるフードコーディネーターの仕事は、食を通じて多くの人に影響を与えたいと考える人にぴったりの仕事です。柔軟な働き方やフリーランスとしての活動もでき、可能性に満ちた仕事だといえるでしょう。
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一緒に働くひと | 商品開発担当者、調理スタッフ、デザイナー、マーケティング担当者など |
給与 | 正社員:月給20万円~30万円程度 契約社員:時給1,300円程度 パート社員:時給1,200円程度 |
勤務形態 | 企業は定時制勤務が一般的。フリーランスは自身で調整可能 |
年間休日日数 | 企業は120日~125日程度 。フリーランスは自身で調整可能 |
管理栄養士・栄養士の就職先の選び方
管理栄養士・栄養士の活躍の場は幅広く、そのため「どの職場が自分に合っているのかわからない」と悩む人も少なくありません。自身のライフスタイルやキャリアの方向性に合った就職先を選ぶことが大切です。
また、管理栄養士・栄養士として働くためには、まず国家試験に合格することが前提となります。仕事内容や勤務形態などによって求められるスキルや知識も異なるため、目指す就職先の特徴を理解したうえで選ぶ必要があるでしょう。ここでは、管理栄養士・栄養士の就職先の選び方について解説します。
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将来の目標や活躍したい場所を明確にする
就職先を選ぶうえで大切なのは、将来の目標や活躍したい場所を明確にすることです。医療の現場で患者と向き合いたいのか、地域住民の健康を支えたいのか、企業で商品開発に携わりたいのか、といった方向性によって適した職場は異なります。
例えば、地域全体の健康に貢献したいのであれば行政機関への就職が考えられます。まず、「自分がどのような支援をしたいのか」「どのようなキャリアを目指すのか」を言語化すると、職場のミスマッチが発生しにくくなるはずです。短期的な条件だけでなく、将来的なキャリアも見据えて就職先を選びましょう。
それぞれの分野の仕事内容を把握する
管理栄養士・栄養士の活躍の場は多岐にわたるため、就職先を検討する際には、分野ごとの仕事内容をしっかりと理解することが重要です。
例えば、病院と一般企業では管理栄養士・栄養士の役割も目的も大きく異なります。病院では患者に対して栄養管理や栄養指導を行いますが、一般企業では商品開発やマーケティング、従業員向けの健康支援などに関わることが多くなります。また、保育園や学校では、成長期の子どもたちの栄養バランスやアレルギー対応を意識した給食づくりが求められるでしょう。
それぞれの現場で求められる役割とスキルは異なり、理想とする働き方が実現できるかは、それが自分に合っているかがポイントです。事前に職場見学をするなど、仕事内容の具体像を把握すると安心です。
会社の規模や知名度で就職先を決めないようにする
就職活動の際、会社の規模や知名度で就職先を決めないようにすることが大切です。管理栄養士・栄養士としてやりがいを感じられるかどうかは、企業の大きさではなく「どんな対象者と向き合いたいか」「どのように専門性を活かしたいか」によって決まります。大手企業や有名病院だからといって、自分にとって最適な職場とは限りません。実際の業務内容や働く環境、自分の目指すキャリアとの相性を見極めることが大切です。
例えば、地域の人の健康を支援したいという人には、規模の小さい地域密着型の施設や、個人に寄り添える在宅訪問の仕事が向いているかもしれません。一方で、最新の研究や開発に携わりたい人には、研究機関や大手メーカーの研究職のほうが合っている可能性もあります。企業規模やネームバリューにとらわれすぎず、自分のやりたいことや大切にしたいことを判断軸にすることで、長く働ける職場を選べる可能性が高まるでしょう。
スキルアップを目指せるような職場にする
管理栄養士・栄養士として長く活躍していくためには、働きながらスキルを磨き、キャリアアップを図れる環境に身を置くことが重要です。例えば、医療機関では栄養サポートチーム(NST)や臨床栄養の現場で実務経験を積むことができ、企業であれば商品開発やマーケティング分野での実績を積み、将来的にはマネジメント職やコンサルタントとして活躍する道も開けます。
また、研修制度や資格取得支援制度が整っている職場を選べば、自主的な学習を継続しやすくなり、常に新しい知識を得ることもできるでしょう。さらに、成長意欲を評価する企業風土があるかどうかも、長期的なキャリア形成においては重要な判断基準となります。
どのような職場であっても、今の自分に何ができて、これから何を身につけたいのかを明確にし、それが実現できる環境かどうかを見極めることがキャリア選択のポイントです。
就職先を選ぶ際には、就職先の特性を把握することがポイントです。病院、学校、保育園、研究機関、介護・福祉施設、スポーツ関連など、各職場の働き方や求められるスキルが異なるため、それぞれの特性を理解して選ぶ必要があります。
また、転職先の条件を確認することも大切です。希望する業務が自分に合っているかだけでなく、勤務時間や休日が自身のライフスタイルに適しているかも確認します。給与に加え、賞与や昇給制度、福利厚生についても大切な要素です。
さらに、キャリアパスとライフプランを考慮して就職先を選ぶようにしてください。将来の目標を実現できるキャリアパスがある職場を選び、さらに研修制度やスキルアップを支援する体制が整っている企業を選ぶことが大切です。管理栄養士・栄養士としての働き方や労働条件を考慮し、将来のライフプランも視野に入れて就職先を選びましょう。
就職先を選ぶ際には仕事内容や環境が自分に合っているかを考えよう
管理栄養士・栄養士の就職先は、医療機関や福祉施設にとどまらず、さまざまな選択肢があります。それぞれの職場には異なる役割と魅力があり、自分の強みや価値観、将来のビジョンに合った働き方を選ぶことが大切です。
就職先を選ぶ際は、「どんな対象者を支えたいか」「どんな働き方を実現したいか」「どのようにスキルを伸ばしていきたいか」といった視点を持つことが大切です。加えて、仕事内容や職場環境、教育体制などの情報をしっかり把握することも必要でしょう。しっかりと情報収集をして、ぜひ自分に合った職場を見つけてみてくださいね。
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