妊活中・妊娠中・出産後の女性は、食事において気をつけたいことがたくさんあります。
栄養バランスに配慮した食事を取ること、痩せすぎや肥満に気をつけること、積極的に摂取したい栄養素を確認すること……。
このように、食事や栄養に関する不安も多い妊婦さんや産前産後のお母さんたちの食生活をサポートしたいという栄養士・管理栄養士は、少なからずいるのではないでしょうか。
そんな栄養士・管理栄養士にオススメしたいのは、「妊産婦食アドバイザー」という資格です。
この記事では、栄養士・管理栄養士として培ってきた知識をさらに磨き、妊婦さんを栄養面からサポートできるスキルが身につく「妊産婦食アドバイザー」を紹介します。
産前産後の女性や妊娠中に特有の疾病を抱えた女性を支えたい人は、産婦人科で勤務も検討してみてはいかがでしょうか。ぜひこちらの記事も参考にしてください。
目次
「妊産婦食アドバイザー」は妊活中・産前産後女性の強い味方!
妊活中に気をつけたい食事方法や産前産後の食事で抱えがちな不安や悩みを解決するのが「妊産婦食アドバイザー」です。
アドバイザーとして、妊娠や出産の際に覚えがちな妊婦さんの不安や心配事と向き合い、最適な栄養摂取方法や食事を提案するのが役割。
妊活・妊娠中の女性に対する栄養指導や妊婦指導のノウハウと知識を習得します。
受験者には栄養士・管理栄養士だけではなく、保健師や助産師、自分自身が妊婦、近親者に妊婦がいる人などがいます。
産前産後の女性を支えたい!そんな栄養士・管理栄養士にオススメ
妊産婦食アドバイザーは、
・産婦人科や乳児院など、母子の健康を支援する施設に就職したい
・妊婦さん向けの食品を開発したい
・産前産後ケアに関するビジネスに関わりたい
・産後のお母さん向けのセミナーや料理教室を開きたい
そんな栄養士・管理栄養士にオススメの資格です。
妊産婦食アドバイザーの資格の認定元である「一般社団法人 母子栄養協会」は、「母子栄養学」や母親と子どものライフステージに合った食に関する資格講座を多数提供する認定協会です。
妊娠中の女性の体に必要な栄養素や妊娠・出産をひかえた女性の体そのものに関する知識を得るには、専門的な勉強が必要。
だからこそ「妊娠中の女性の体の変化や必要な栄養素についてきちんと学びたい」と思う栄養士・管理栄養士にとっては、うってつけの認定といえるでしょう。
母子栄養協会が主催する資格を取得したことが、結果として仕事内容の幅を広げたり、活躍の場を新しく作ったりすることにつながるかもしれません。
妊産婦食アドバイザー資格取得の流れ
妊産婦食アドバイザーの資格を取得するには、以下の手順が必要です。
①申し込みフォームに記入
②講座料の入金
③妊産婦食アドバイザー受講を1日受講(半日×2日も可能)
④調理課題の提出・執筆試験の受験(在宅受験)
⑤合格
万が一調理課題が不合格になったとしても、提出は何度でもできます。
調理課題の内容の難易度はそれほど高くはないといわれており、業務上の必要に応じ、作成したレシピを使うことも可能です。
講座の詳細は?
妊産婦食アドバイザーを取得するには、1日(あるいは半日×2日)講座を受講する必要があります。
講師をつとめるのは妊活や妊娠、女性栄養学のプロフェッショナルである管理栄養士が中心。母子栄養指導士の資格も持っています。
カリキュラムは計5時間
カリキュラムは計5時間で構成されています。
1.妊娠時の体重管理と基本の栄養
2.妊娠初期(2-4カ月)
(昼食 休憩12:30-13:30)
3.妊娠中期・後期の栄養(5-7、8-10カ月)
4.産後、授乳期
5.妊娠前(妊活)
6.妊産婦食の指導・アドバイス
◆引用元:母子栄養協会「妊産婦食アドバイザー養成講座」
教材は計3冊を使用
教材は母子栄養協会のオリジナルテキストを使用。
受講中は2冊、合格後に1冊、合計で3冊が付与されます。
妊産婦食アドバイザー養成講座テキスト
レシピ『生殖専門医と妊活栄養士が導く 授かるための2人の生活術』講談社
代表講師 長有里子 監修
妊産婦食指導に使える「まるわかり妊娠食」(合格後)
引用元:◆引用元:母子栄養協会「妊産婦食アドバイザー養成講座」
別途費用は発生しない!講座費用の詳細
受講費用は41,040円(税込)です。
試験費用・入会費・年会費といった別途費用は発生しない点も特徴です。
合格者に付与されるエプロン・認定バッジ・ディプロマ(証明書)も込みの費用となっています。
なお、母子栄養協会が展開する他の資格講座をすでに受講した経験がある人は「リピーター受講」という区分が適応され、「リピーター受講費」として38,340円(税込)が発生します。
ほかの講座と同時に2講座分を申し込む場合もリピーター受講費が適応になり、その場合は妊産婦食アドバイザーの受講費41,040円(税込)+リピーター受講費38,340円(税込)=79,380円という計算です。
講座会場の情報を確認!気軽に参加できる1日講座も多数
妊産婦食アドバイザーの資格取得には講座の受講が必須です。
そのため、講座会場の情報は事前に確認しておきましょう。
講座の開催予定カレンダーはこちらから確認可能です。
◆参考:母子栄養協会「講座カレンダー」
1日受講の場合は子連れ不可となっていますが、半日×2日の受講では子連れ可能です。
ただし託児・子ども向けの施設は併設ではないため、注意が必要です。
東京都内であれば、飯田橋の本社会場やキッチンスタジオなどがよく使われるようです。
なお、母子栄養協会ではほかにもたくさんのセミナーや料理教室を全国で開講しています。
協会認定の資格保有者を対象にした講座もあれば、保有資格なしでも参加できる1日講座もあり、スキルアップや勉強の機会がほしい栄養士・管理栄養士はあわせてチェックしておくことがオススメです。
母子栄養協会が過去に主講した講座の情報や様子はこちらから確認できます。
◆参考:母子栄養協会「開催報告」
まとめ
栄養士・管理栄養士の役目は、人々の健康を食や栄養に関する知識と実践力を通して支援し、健康維持・向上に役立つスキルと専門性を磨くこと。
妊娠中の女性の体は、妊娠前とは異なる変化がたくさん起こるため、体に必要な栄養素が分からなかったり、思わぬ体調の変化に戸惑ったりしがちです。
そのため、栄養士・管理栄養士だからこそできる健康支援を求めるお母さんたちはたくさんいるでしょう。
栄養士・管理栄養士としてのスキルアップや知識の幅を広げることに関心のある人、妊娠出産を目前にしている女性を食から支えたい人は、妊産婦食アドバイザーの資格取得を目指してみてはいかがでしょうか?
参考文献・サイト
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