キャリアアップ・資格

健康運動指導士になるには?仕事内容・主な職場など

生活習慣病などの健康問題解決のため、政府はさまざまな指針を打ち出しています。
その過程の中でできた資格のひとつが健康運動指導士です。

健康運動指導士は、人々の健康を運動面から支えるスペシャリスト。昨今の健康に対する関心の高まりから、更に重要な役割を期待されるようになるでしょう。

健康運動指導士の資格の概要や、栄養士と健康運動指導士のダブルライセンスをとるメリット、資格取得方法などについて解説します。

健康運動指導士とは

認定元・役割・人数

公益財団法人健康・体力づくり事業財団が認定している資格です。
保健医療関係者と連携し、一人ひとりの心と体の状態に合わせて、安全で効果的な運動を実施するために、次のような役割をもっています。
・運動プログラムの作成
・実践指導計画の調整
・運動指導

健康・体力づくり事業財団のデータによると、平成29年には、18,094名が健康運動指導士として活躍しています。

健康運動指導士と健康運動実践指導者の違い

同じく公益財団法人健康・体力づくり事業財団が認定している資格として存在するのが「健康運動実践指導者」。
健康づくりのために運動指導をするという点では健康運動指導士と同じですが、それぞれに求められる役割には若干違いがあります。

健康運動指導士
個人個人の心身状態に合わせて、運動プログラムの作成をし、運動指導を行う
健康運動実践指導者
運動プログラムにもとづいて運動指導を実践する

健康運動実践指導者が実際の現場での運動指導に特化しているのに対し、健康運動指導士の役割には、運動指導の指針となる運動プログラムの作成も含まれます。そのため、健康運動指導士にはより高度な医学的知識が必要になるのです。

主な仕事内容

対象者の心身状態に合わせて、イキイキと生活してもらえるように運動プログラムの作成や実践指導計画の調整を行うことが主な仕事です。

具体的には以下のような業務があります。

  • 高齢者の運動指導
  • 生活習慣病や肥満予防のための運動指導
  • 運動と食育を合わせての指導
  • 主な職場

    参考:健康・体力づくり事業財団 平成25年12月時点のデータ

    健康運動指導士の職場として一番多いのは、自治体や民間企業が運営するスポーツクラブです。
    スポーツクラブにある、個々にあった運動プログラムを提案してくれるサービスは健康運動指導士によるものが多いです。
    ※健康運動指導士は、業務独占資格ではないため、健康運動実践指導士でなくても運動プログラムを組むことはできます。

    続いて、医療機関や学校、保健所、介護施設などでも多くの健康運動指導士が活躍しています。

    健康運動指導士の給料

    給与についての正式なデータはありませんが、年収200万円~400万円の範囲内が一般的だと言われています。

    栄養士が健康運動指導士の資格を持っている場合、職場によっては資格手当が発生することもありますが、大きく給料がプラスになることはあまりありません。

    栄養士が健康運動指導士の資格を取得するメリット

    栄養士、管理栄養士が健康運動指導士の資格を取得すると、栄養と運動の両面から指導することができるので、より効果的に患者さんの健康状態を改善することが可能になります。

    たとえばBMIが高い患者さんには、栄養指導に加えて運動指導のアドバイスができると、より効率的に目標体重を達成させることができます。

    また、キャリアの選択肢が広がることもメリットのひとつです。
    健康運動指導士の資格を持っていると、スポーツジムのインストラクターとして運動の指導を行うことができます。

    フリーランスとして活躍する健康運動指導士もいます。運動と食事の知識を組み合わせて、講演をしたり、専属契約を結んでスキルを提供したりするような働き方です。
    難しい道ではありますが、健康運動指導士と管理栄養士を組み合わせると、可能性は無限に広がるでしょう。

    健康運動指導士になる方法

    健康運動実践指導士になるには、受験資格を得た上で健康運動指導士の試験に合格する必要があります。

    受験資格

    受験資格を得るには以下のどちらかを修了する必要があります。

  • 健康運動指導士養成講習会
  • 健康運動指導士養成校
  • 健康運動指導士養成講習会

    講座内容
  • 栄養学
  • バイオメカニクス
  • トレーニング
  • 運動生理学
  • 糖尿病
  • 実習内容
  • ウォーキング
  • エアロビクスダンス
  • 水泳
  • フィットネス
  • 運動プログラム作成
  • 学歴や取得した資格による必要単位数
    栄養士、歯科医師、看護師、准看護師、助産師、薬剤師などの資格を有する人
    104単位
    管理栄養士、または保健師の資格を有する人
    70単位
    4年生体育大学卒業者
    51単位
    健康運動指導者、スポーツプログラマー、アスレチックトレーナー、等を有する人
    40単位

    健康運動指導士養成校

    資格の認定元である、公益財団法人健康・体力づくり事業財団に問い合わせると、取得可能な学校の一覧を教えてもらえます。

    最近では、栄養士・管理栄養士の養成施設でも、受験資格を得ることができる場合もあります。

    これから栄養士・管理栄養士を目指す人で、健康運動指導士にも興味がある人は、学校を選ぶ際に、健康運動指導士の受験資格を得られるのかを調べておくとよいでしょう。

    認定資格について

    受験資格を得たら、あとは試験に合格するのみです。
    試験は毎年前期(3月)と後期(8月または9月)で二回実施されています。

    平成29年11月に実施された試験の合格率は以下です。

    全体
    55.1%
    初回受験者合計
    62.2%
    再受験者
    38.0%

    参考:健康・体力づくり事業財団

    初回受験者が62.2%なのに対して、再受験者は38.0%と低い合格率になっています。
    講習会・養成校を修了して時間が経ってからの受験では合格率が下がることが原因だと思われます。
    できる限り修了後すぐに受験できるよう、スケジュールを組んでみましょう。

    参考文献・サイト

  • 公益財団法人 健康・体力づくり事業財団(2017年12月20日)
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