取材・インタビュー

病院でも「調理ナシ・研究アリ」!意外と知らない「大学病院」のススメ

大学病院 管理栄養士 みんなの食場

管理栄養士の就職先として病院を選ぶ人は多いですが、病院と一口にいっても慢性期・急性期特定の診療科施設など、種類はさまざま。

「病院ごとに特徴とか違うとこってそんなにあるの?」と疑問に思っている栄養士さんもいるかも知れませんね。

今回は、病院のなかでも「大学病院」に現役で勤務中の管理栄養士さん・てっどさんにインタビュ―。

大学病院ならではの業務内容や労働環境、大学病院勤務に必要な心構えなどをくわしく教えて頂きました。

てっど(28歳)
4年制大学でアレルギーに関する研究を行ったあと、大学院に進学。大学院でもアレルギーに関する研究を継続し、修士号を取得。卒業後は新卒で現在の大学病院に就職し、現在勤続4年目。

栄養士のお仕事Magazineでは、急性期の一般病院で働いていた管理栄養士さんにも、業務内容や待遇などについてお聞きしています。
気になる方はこちらもぜひ♪

病院 管理栄養士 取材 インタビュー みんなの食場
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シリーズ「みんなの食場」とは
さまざまな職場の栄養士さんに聞く取材シリーズ。
人間関係・働き方・やりがいなど、中の人だけが知ってる「ホントのところ」をこっそり教えてもらいます。

意外にも調理はナシ。大学病院の管理栄養士の1日

―――まずは、普段の業務内容を教えて頂けますか?

てっど:
私が勤めているのは急性期の大学病院ですが、通常業務の内容そのものは慢性期や急性期の病院の管理栄養士と大きくは違わないと思います。

基本的に管理栄養士は、早番・遅番・日勤の3交代のシフト制で業務を回しています。

日勤の例をあげますが、1日の業務内容はだいたいこんな感じです。

8:40~9:00 出勤
担当病棟の患者さんの入院診療計画書・栄養管理計画書の確認
9:30~11:00
昼食の確認
食事内容と食札(※1)の内容に間違いがないか確認
11:00~12:00 夕食の調理指示書を作成
12:00~12:45 休憩
12:45~16:30 昼礼
栄養指導
事務作業
集団教室
カンファレンス(※2)
職員会議
16:40 退勤

※1 食札……
食事せんの内容や患者の名前などの情報が書かれた帳票を指す。

※2 カンファレンス……
医師、看護師、管理栄養士、理学療法士、医療ソーシャルワーカーなどの多職種で構成されるチーム。チームメンバーと患者さんの治療方針やサポートの方向性などを議論・検討を行う。

―――「担当病棟」というのはなんでしょうか?

てっど:
うちの大学病院は中規模ですが管理栄養士の数も多くて、それぞれに担当の病棟が割り振られています。

私は小児科病棟担当なので、入院診療計画書や栄養管理計画書は小児科の患者さんのものを書いていますが、病棟担当制はまだ作られて日が浅い制度でして、病棟担当ならではの仕事は整備中です。

会議で病棟ごとの話し合いが必要になったときは、病棟の管理栄養士代表として参加することがありますね。

栄養指導に関しては病棟関係なく、予約や指名が入っていれば行います。

―――ふと思ったんですが、調理のお仕事はないんですね。

てっど:
はい。うちは直営の病院でして、院内で調理された給食の管理自体は管理栄養士が行うことになっていますが、昼食の確認は調理師さんたちがすでに作った食事を見る形になります。

私を含め、管理栄養士が調理に入るということは基本的にありませんね。

―――大学病院はカンファレンスも数が多いのでは……?

てっど:
そうですね。一般的に、大学病院は規模が大きくなればなるほどカンファレンスも細分化されることが多いです。うちは中規模ですが、カンファレンスの数はそこそこあります。

私は現在、「生活習慣病」と「摂食嚥下」のカンファレンスに所属していまして、他職種のスタッフとの連携業務のほかに、チームの運用について話すこともあります。

集団教室に関しては、毎週1回、糖尿病教室を担当中です。

大学病院ならではの「研究」は業務外でも自分の成長に繋がる貴重な機会

―――「大学病院の管理栄養士ならでは」の業務ってありますか?

てっど:
一般病院と明確に異なるのは、大学病院は研究機関という役割も兼ねているので、通常業務のほかに研究を行うという点ですね。

―――てっどさんがお勤めの大学病院では、研究は義務なんですか?

てっど:
いえ、義務ではありません。研究は通常業務とは別の扱いになるため、基本的には時間外にやる人が多いです。

データを集めたり、分析したりなど、研究活動は時間がかかることも多いため、研究を優先してしまうとどうしても通常業務が回らなくなってしまうので。

でも、通常の業務の中で発見した事例を紹介する事例発表であれば、あまり準備にも時間がかからないため、業務時間内でもできますね。

―――なるほど。てっどさんはこれまでどんな研究に携わったことがありますか?

てっど:
就職して1年目の秋に、上司から「やってみない?」と声をかけられて、経管栄養に関する研究を行いました。

経管栄養は口から食べ物を摂取できない人のために鼻や胃からチューブを使って栄養を投与する方法ですが、私が研究したのは、逆流や下痢を防止するために、胃の中で栄養剤をプリン状に固めて投与する方法です。

一般的に経管栄養というと液体状のものを投与しますが、半固形化したものを投与する方法は全国的な認知度もまだ低く、研究もそれほど進んでいない分野だったのでチャレンジしました。

―――研究はどのように進めていったんですか?

てっど:
最終的には、研究発表会に参加して成果を発表することになっていたので、そこに向けて半年ぐらいデータを取っていました。

投与剤の粘度をはかって数値化していく作業が必要だったんですが、私の職場にはそれができる機械がなかったので、卒業した大学に行って機械を借り、データを取ってましたね。

―――それもやっぱり業務時間外にやっていたのでしょうか。

てっど:
いえ、そのときは半々ぐらいです。大学までデータを取りに行っていたときは1ヶ月ぐらいかかりました。

通常業務が回らなくなってしまうので頻繁にはできなかったのですが、出張扱いにしてもらって業務時間内に行く日もあれば、休日に行く日もありました。

データだけ取ってしまえば、まとめる作業は病院の中でもできたので、研究の内容をまとめるのは1ヶ月で終わりましたね。

でもやっぱり業務時間内だけで仕上げるのは難しかったので、残業してやることもあれば、家でやることもありました。
管理栄養士_てっど

―――なるほど。実際に研究に携わってみてどうでしたか? メリットなどがあれば教えて頂けると助かります。

てっど:
やっぱり自分の「成長」を感じられたことですかね。

半固形化した栄養剤に関する研究はまだ進んでなかったので、やっぱり勉強になりましたし、刺激にもなりました。新しい知識を得られたことは、管理栄養士としてのスキルの底上げになったと思います。

あと、院内における経管栄養の運用に、自分の研究した半固形化の投与方法が実際の運用に反映されたことも嬉しかったです。
「自分の研究が他の職種の方々の学びや患者さんの治療に役立った」と思えて達成感もありました。

知らなかったことを新しく知れて、ものの考え方などが刷新され、それが結果として周囲にもプラスの影響を与えられることは、研究の良い面ですね。

―――てっどさんは上長からお願いされて研究に取り組んだとのことですが、他にはどんなきっかけがあるんですか?

てっど:
2つパターンがありまして、ひとつは外部からの依頼、もうひとつは院内の募集ですね。

外部の依頼は、製薬会社さんやメーカーさんなどから大学病院側に特別講演などの協賛依頼があって引き受けるケースです。

研究してほしいテーマや内容に適した部署に依頼が来るので、できそうであれば引き受け、発表に向けた資料づくりなどを行います。

―――院内から募集がある場合というのは?

てっど:
定期的な院内勉強会が開かれているので、次の勉強会のテーマを研究してくれそうな部署や職種、カンファレンスに依頼がくるパターンが多いです。

たとえば「摂食嚥下に関する院内勉強会を今度やるので、誰か研究発表できる人はいませんか?」という感じで話があり、引き受けられれば受けます。

ちなみに、勉強会の出席に関しては自由です。興味があるとか、ちょうど勉強したい内容だったなど、気になることがあれば職種問わず参加できます。

大学病院はスペシャリストの集団から知識を得られる恵まれた環境

―――ただ、大学病院という職場の性質的に日々の勉強は大変なのでは、と思います……。

てっど:
そうですね。常に新しい知識を習得する必要があるので、人一倍勉強しなくてはならない環境だと思っています。

―――てっどさんはどのように新しい知識を得る機会を作っていますか?

てっど:
院内の講義に参加したり、書籍を買って読んだり、あとは日本栄養士会の研修会に参加したりして勉強しています。

個人的には、講義や研修会など、人から直接教わる機会の方が知識が身につきやすいですね。

実際に体験した人の声や本音の話など、書籍では補いきれないことも学べるのは、やはり人に教えてもらう方が学ぶことも多いと思います。

―――逆にてっどさんが人に知識を教える機会もありますか?

てっど:
半固形化の投与剤について研究したときは、色々な人に自分が勉強したことを聞かれました。

大学病院って、そうやって研究を通じて人よりくわしくなれる分野の知識を得られるので、特定の分野の専門家を目指しやすい環境が整っている職場なんです。

病院には職種を問わず各分野のスペシャリストが多くいます。
看護師さんでも専門の認定を取っている方やずっとひとつの分野を研究している専門医師など、何かわからないことがあったら頼れる人材がそろってるんです。

―――それは、仕事をするうえでかなり心強いですね。

てっど:
はい。急性期の大学病院での業務では、珍しい症例にあたることも多いですが、各分野の専門家がたくさんいるので、何か困ったことがあっても大体院内で解決できます。

何かわからないことがあったとき、わざわざ外に調べに行く必要がないのは、大学病院で働くうえでの強みだと思います。

―――さまざまな専門知識を身につけていきたいとか、特定の分野をずっと研究していたい人にとっては、大学病院ってピッタリの環境のように思われます。

てっど:
研究したい人ならば、まさにピッタリだと思います! 

本格的に勉強できる土壌は整っていますし、自分のスキルを磨いたり実績を積んだりするには、恵まれている職場だと思います。

研究活動のモチベーションは待遇面の期待よりも「向上心や意欲」

―――研究活動は通常業務の範囲内ではないと言ってましたが、研究は残業の一環なんですか?

てっど:
残業というくくりで申請すれば手当もつけられますが、全部が全部認められるというわけではありません。なので、研究活動を残業として申請するときもあれば、しないときもあります。

私の場合、月の残業自体は、申請分でいえば20時間ぐらいです。

研究以外の残業内容としては、患者さんのカルテを見たり、発表の資料を作ったりなど、病院の中でしかできない業務ですね。

―――ちなみに、研究の活動がボーナスに反映されるということは?

てっど:
基本的に、ありません。
ただ、外部からの依頼であれば講師料が発生することもあります。

院内の研究発表に関しては、恐らくほかの大学病院でも基本的に特別な手当がつくことは、ほとんどないかと思います。

―――個人によって待遇に求める水準は異なりそうですが、てっどさんの職場では、研究活動がボーナスに反映されるわけではないことに、とくに不満はないのでしょうか?

てっど:
もちろん個人差はありますが、うちの職場の管理栄養士さんたちの多くは、自分が学びたいから残って勉強している・やりたいことがあるからやっている、という感覚をもっているので、全部の業務時間外の作業に残業手当がほしいとか、ボーナスに上乗せしてほしいなどの声は目立ってないですね。

―――モチベーションを保っているとすれば、どういった点にあるんでしょうか?

てっど:
向上心や意欲だと思います。

ステップアップや昇進を見据えている人にとっても、研究活動は実績としてポジティブな評価がつきやすいので、それもモチベーションのひとつかと思います。

―――待遇の話になったので、お休みのこともお伺いしたいです。現在、お休みはどれぐらいありますか?

てっど:
今までは、月の休みの日数はまちまちでした。

人員不足のときは急遽出勤する必要があったので、月の休みの日数が規定で決まっているわけではなかったです。それでも、月8日程度はありました。

ただし、 最近週休2日制が導入されることになったので、最低限の月の休みの日数は確保されるようになります。
どうしても人手が足りなくて現場が回らないので緊急出勤、ということは今後起こらなくなるかと。

総合すると、年間休日日数は110日ぐらいには増えるかと思います。

―――休みの環境については、改善されていく予定なんですね。

てっど:
あとは、リフレッシュ休暇制度も昨年から導入されました。

―――長期休暇はあるんでしょうか?

てっど:
全員出勤する必要はないので、お盆や年末年始は交代制で出勤しています。例えば去年お盆の時期に出勤していた人たちは、今年は休みを取れるなど、管理栄養士同士で相談して決めていますね。

ただ、病院ということもあるのでゴールデンウィーク期間中であっても基本的に出勤なのと、年始出勤は特別に手当が出るという特徴はあります。

「病院の管理栄養士以外の選択肢はなかった」強い決意を支えた実習先での体験

―――てっどさんは非常に学習意欲が高い方ですね。勉強が大変でも、大学病院で働く管理栄養士になるのは、昔からの夢だったんですか?

てっど:
昔からの夢というと、管理栄養士になりたいと思ったのは中学生のころだったので、たしかにそうですね。

でも、正確にいえば私は何が何でも大学病院で働きたいと思っていたというより、管理栄養士として病院で働きたいと思ってました。

料理が好きだったので「調理師になりたい」と最初は思っていたんですが、中学生のとき、世の中の色んな職業を解説している本に「管理栄養士は食事と医療に関わる仕事」と紹介されているのを見て、目標が変わりました。

「食事と医療って、なんかかっこいいな!」と思ったんです(笑)。

―――それで管理栄養士として病院で働きたいと思ったんですね。

てっど:
そうですね。あと、私自身の体験で高校生のときに入院したことがあるんですが、病室に来てくれた本物の管理栄養士さんと話してみて、ますますその思いが強くなりました。

―――てっどさんは大学院も卒業していますが、それは病院への就職を見据えての進学だったんでしょうか?

てっど:
いえ、実はそういうわけではなく……。大学院に進学したのは、就活に失敗してしまったからでした。

どうしても「病院の管理栄養士になりたい」という思いが強かったので、就活は病院1本に絞ってやっていたんです。でもなかなか人員の空きが出なくて、そもそも募集がないケースが多かったんですね。

食品関係の会社も見てみたり、友達が病院以外の職場から内定が出ているのを見たりしていても、違う道を考えることができなくて。

でもなかなかうまくいかず、結局4年生の2月まで就活を続けていました。

そんなとき、ゼミの先生から「今就職しなくても、大学院に行って2年間勉強する道もあるよ」とアドバイスを頂いたのがきっかけで、大学院での勉強も貴重だし、修士号を取ったら自分のスキルにもなるから、一旦進学しようと方向転換しました。

―――そこまで病院への就職に思い入れがあったんですね……! 

てっど:
はい。高校生のときの入院の経験も大きかったのですが、学部生として実習で3週間病院に行って受けた衝撃も大きかったです。

実習先で、50代の患者さんが透析治療を受けているのを見たんですが、まだ年齢も若いのに口から食べ物を摂取できなくなってて、本当に衰えてしまってたんですね。

でもそのあとに行った病室の患者さんは、もう90代なのに口からしっかりご飯を食べてて、会話も問題なくできる。

90代の患者さんのほうが、その50代の患者さんよりもよっぽど元気な姿を見て「健康状態って人によってこんなに違ってしまうものなのか」とショックを受けたんですね。

同時に、いくつになっても自分の口から食べ物を食べられることって、本当に幸せなんだなと考えてしまいまして。

そのとき、一人でも口から食べ物を食べられる人が増えるようにサポートしたい、そういう患者さんを増やしたいと強く思いました。

―――実習での経験が、てっどさんの「病院で働きたい」という強い思いを後押ししたんですね。その後、大学病院に就職というのは決まっていたのですか?

てっど:
自分としては、あえて大学病院に就職先を絞っていたわけではなかったんです。もともとは急性期や慢性期の病院がいいなと思っていたんですが、やはり1回目の就活と同じように募集がなかなか見つからず……。

大学病院はどちらかというと最初の選択肢には入っていなかったものの、偶然求人が出ているのを見つけたので「タイミングが合うのはこっちなんだな」と思い、大学病院を選びました。

―――結果として勉強できる環境がかなり整っていたり、学びを得られる機会が多い場所に行けましたね。

てっど:
そうですね。スキルを磨く機会には本当に恵まれている職場ですし、研究をはじめ一般病院ではなかなか経験できないことも経験できるので、結果的によかったと思っています。

私は「ずっと自分が興味を失わずにやっていけることや、やりがいを持って働けることは何か?」を考えながら就活していたので、やはり病院に行ってよかったです。
大学病院であれば自分のスキルも高められるし、今後活躍できるフィールドも幅広くなりますしね。

病院志望者は「赤本」で診療報酬の勉強を!

―――ここで、てっどさんから大学病院で働きたい学生や転職を考えている人に向けて、就職前の準備としてオススメのことを教えて頂きたいです。

てっど:
病院志望という点に限っていうと、診療報酬体系についての勉強はできるだけ事前にしておいた方がいいと思います。

病院で働く人間としては、診療報酬の仕組みを理解していることってめちゃくちゃ重要なのに、大学では習うことがありません。現状は、現場でOJTで学ぶ方法が主流です。

私の場合は、幸い職場に管理栄養士の先輩が多かったので教えてくれる人がいましたが、職場の規模によっては管理栄養士が一人や二人しかいないということもあったり、新卒で就職した自分しかいなかったりというケースもあります。そうなると、自分でなんとかする必要が出てきます。

―――具体的に、どうすれば就職前に勉強できるんでしょうか?

てっど:
福岡県栄養士会が通称「赤本」と呼ばれる「病院等栄養管理の基本と実際」という本を出しています。

栄養改善加算など、診療報酬体系の基本的なことが学べる内容となっており、診療報酬が改定されたときはきちんと中身も更新されるため、一冊持っておくことがオススメです。

ぜひこれを使って基本的なことは勉強しておいてください。

―――具体的な対策を教えて頂き、ありがとうございます。

てっど:
もうひとつ、大学病院に絞って就職を考えている人に向けたアドバイスとしては、大学病院は就職倍率が高いので、少しでも有利にするために大学院に進学するのもひとつの手です。

ほかにも、大学院に進学するメリットとして、論文を読んだり書いたり、文献や正しい情報を調べたりする機会がとにかく多いことが挙げられます。

なぜそれがメリットかというと、大学病院は研究機関なので、論文の書き方や読み方、正しい情報の探し方を知っていることは、仕事に直結するからです。

なので、大学院での勉強は、大学病院での業務に必要なスキルの基礎づくりになります。

実際、大学院生時代に身につけた論文を読む力や正しい情報を見つける力、それが正しいかどうか判断する力は、今の業務にすごく役立っています。
「その資料はどこから持ってきたの?」「そのデータの根拠は何?」などの質問を医師から受ける機会が多いので。

あとは簡単なデータ処理やグラフ作成といったPCのスキルもあれば、なおのこと望ましいかと思います。

向上心と成長意欲があれば大学病院は最高の環境

―――最後に、てっどさんに大学病院で働く管理栄養士として感じているやりがいをお聞きしたいです。

てっど:
大学病院に来る患者さんって、大抵は珍しい症例の方が多いです。しかも急性期ですから、緊急性も高めの患者さんばかりです。

そういう大変な病気や症例を抱えた患者さんを、ほかの管理栄養士や医師、看護師と一緒に「どうサポートしていけるか?」考えたり、協力したりして仕事ができる環境が、自分に合っていると感じています。

仲間と助け合える、支え合える環境にやりがいを感じていますね。


―――てっどさんは一人で黙々と仕事をするより、チームで働くの方が好きなんですね。

てっど:
はい。一人で仕事を進めるよりも、みんなで意見を言いながら、患者さんにとってのベストな正解を模索していくことが好きです。

大変なことも多いですが、研究で新しいことがわかったり、知らなかったことが知れたりする瞬間も多く、達成感もあります。

―――知的好奇心を刺激される環境で働きたい人には、大学病院は良い職場になりそうですね。てっどさんから見て、大学病院の勤務が向いている人はどんな人ですか?

てっど:
やはり、向上心のある人だと思います。

大学病院は特定分野のスペシャリストが多い職場なので周りのレベルも高いです。そのため、周囲についていく必要があります。周囲に取り残されないためにも、大学病院の管理栄養士は、業務以外の時間も使って勉強を継続しなければならないこともあります。

なので、勉強の必要性や重要性が理解できたり、それが苦じゃなかったり、現役の管理栄養士である以上は勉強を続けられるという意志がある人なら、きっと大学病院は最高の環境になるはずです。

自分の成長のために頑張れるという人は、ぜひ大学病院を目指してみてください。

まとめ

大学病院で働く管理栄養士には、向学心や成長意欲が不可欠なことがわかった取材でした。

ときにはプライベートの時間を使って研究や勉強に励まなければならないときもあるとのことですが、どのようなキャリアを築きたいのか、仕事を通じて学びたいことは何か、どんな労働環境が理想なのかは、人によって違います。

高度な知識を身に着けたり、勉強を継続的にできる環境で働いたりすることが目標だという人は、大学病院の求人情報を探してみてはいかがでしょうか。

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