栄養士の職種・職場

歯科業界の現状と、その魅力って何だろう?~歯科管理栄養士の取扱説明書~

皆さんこんにちは!
医療法人靖正会萱島駅前歯科クリニック、管理栄養士兼トリートメントコーディネータ
ーの前絵理です。

突然ですがみなさんは、「歯医者」にどのようなイメージを持っていますか?
多くの方々が「歯医者は症状が出たら治療しに行くところ!」と考えている昨今。怖い、痛い、行きたくないところ……などなど、あまり良いイメージを持っていない方がほとんどではないでしょうか。

「歯科管理栄養士の取扱説明書」第2回目は、そんな歯科業界の現状と魅力についてお話しします。

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「歯医者は怖い場所」はもう古い!

ひと昔前まで、歯医者は「治療を繰り返す」場所でした。
歯医者へ行けば行くほど治療されて歯がなくなっていく。そして「治療が痛くて怖い」「音が苦手」など数々のトラウマを抱えてしまい、歯医者から足が遠のいてしまう。
そのうち小さな口内トラブルも放置してしまい、痛みが出てきて仕方なく歯医者へ行く……こんな悪循環に陥ってしまっている人がたくさんいます。
こういう流れがある以上、みなさんが歯医者に悪いイメージを持ってしまうのも当然かもしれません。

しかし今、歯科は予防の時代と言われています。
ですが歯医者を敬遠している方々には、なかなかその声が届きません。歯医者が苦手な人ほど今の予防歯科をしっかり活用してほしい、早く昔のトラウマを解消してほしいと強く思っています。

歯のトラブルが、やがて全身に影響する!?

治療の繰り返しだった時代から、予防の時代に移った歯科では、どのようなことが行われているのでしょうか?
それは、口腔内に関わる虫歯や歯周病の予防……ひいては生活習慣病の予防です。
生活習慣病はその名の通り、日々の生活習慣が大きく影響する病気ですが、ここに歯科の分野が大きく関わっています。

食事や生活習慣のスタート、つまり入り口は文字通り「口」です。
つまり口腔内の環境がどういう状況であるかで、食事や生活習慣、そして全身の健康にまで影響してくるのです。

虫歯や歯周病といった口腔トラブルの治療のために歯を削ったり、歯を抜いたりすることは、噛み合わせに影響が出ることなどから全身のさまざまな病気の原因になりえます。
また虫歯菌・歯周病菌は、血流に乗って全身を巡ってしまうこともわかっています。
よって、口腔内の問題をしっかり予防できるかどうかが、皆さんの今後の健康に直結するのです。

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予防歯科ではどんなことをしているの?


では予防歯科の中身について、実際当院で実施している内容について少しご紹介します。(歯科医院によって内容は異なります)

初診時、痛みがある場合や処置が必要な場合は当日に応急処置を実施します。
そうでなければ何故患者さんが今の症状になったのか原因をしっかり調べ、その原因を取り除かないと症状の繰り返しになることを伝え、しっかり検査を実施します。
これは治療の繰り返しで歯がなくなることを防ぐためです。

そして、事前カンファレンスでその検査結果からリスクをしっかりあぶり出し、評価をして患者さんお一人お一人に合わせた治療と予防のプログラムを計画します
その後、患者さんへ結果内容と共に治療や予防の進め方についてしっかりカウンセリングでお伝えします。
その計画に沿って、歯科医師、歯科衛生士、管理栄養士が治療や予防のサポートを進めていきます。

管理栄養士が歯科医院で働く魅力やメリット


ここまで歯科の現状と予防についてお話ししてきました。
では、管理栄養士が歯科医院で働く魅力やメリットは何だと思いますか?

それはずばり、未病へのアプローチができることです。

私は大学在学中からずっと予防の分野、つまり未病に対してアプローチできる分野で仕事がしたいと考えていました。
しかし当時の予防分野といえば、健康食品やサプリメント、ドラッグストアといった業界にそういう流れができているだけの状態。
私が思い描いている「予防」――子供に対する食育や、成人に対する生活習慣病予防へのアプローチ――に合致するような管理栄養士の仕事は見つかりませんでした。

しかし、今、私がしたい! と思っていた未病へのアプローチが「歯科」ですべてできるようになっています。
これが、私の感じるもっとも大きな「管理栄養士が歯科で働く」魅力とメリットです。

歯科なら、さまざまなアプローチを実践できる

もちろん歯科医院によって患者層に違いはありますが、当院には、妊娠期(-0歳)~90代までとても幅広い年代の患者さんにお越しいただいています。
つまり妊娠期のお母さんへのサポート(生まれてくる子供さんへのアプローチ)、乳児期や幼児期の食育、成人に対する口腔内からの生活習慣病予防、高齢者へのフレイル(身体的機能や認知機能の低下が見られる、要介護の手前の状態)予防など……予防だけでもアプローチできることが盛り沢山。
これだけの未病へのアプローチが、歯科の観点であれば現実に行えます。これってスゴイことだと思いませんか?

皆さんは管理栄養士として、どんな仕事・どういう分野で活躍したいですか?
「未病へのアプローチ(予防)」に興味がある人は、ぜひ歯科で働くことを考えてみてはいかがでしょうか。

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