栄養士/管理栄養士を目指している皆さん!
・そもそもどうやったら栄養士/管理栄養士になれるの?
・どんな仕事をするの?
・どこで活躍できるの?
・栄養士/管理栄養士になるのに必要な勉強はどこでできるの?
・社会人からでも目指せるの?
など、栄養士/管理栄養士になるにあたって、このような疑問がありませんか?
そんな疑問にお答えするために、この記事では栄養士/管理栄養士になる方法や、上記のような疑問に対する答えをわかりやすく解説します。
目次
栄養士になるには「養成施設の卒業・資格取得」が必須!
栄養士ならびに管理栄養士は、厚生労働省が定めた「栄養士法」にもとづいている資格・職業です。
栄養士になるには、厚生労働大臣指定の栄養士養成施設を卒業することが必須条件です。
次に、各都道府県の知事が認定する資格を取得すれば、「栄養士」を名乗れるようになります。
※栄養士の養成施設や資格取得に関する詳細は後述します。
栄養士の仕事内容は「栄養指導」と「献立作成」
栄養士は、食と栄養に関する専門的な知識を備えた栄養のプロフェッショナルです。
主な仕事内容は、栄養指導と献立作成です。
大勢の人を相手にするにしても、少数や個人を相手にするにしても、栄養士のつとめは適切な「栄養摂取のアドバイス」を行うことです。
献立の作成では職場に応じた献立の計画作成や調理、栄養素の計算まで行い、バランスのよい食事を提供します。
人々の体づくりや健康維持に役立つ献立を考えることも、栄養士の職務といえるでしょう。
活躍場所としては、以下が挙げられます。
・保育園
・病院
・行政機関(保健所など)
・給食会社
・福祉施設(介護施設や児童養護施設など)
・食品メーカー
・社員食堂
・研究機関
ちなみに、「一般社団法人 全国栄養士養成施設協会」によれば平成29年度の栄養士養成施設を卒業した人の就職先TOP3は、上から順に「病院(24.3%)」、「児童福祉施設(18.9%)」、「事業所(18.3%)」でした。
◆参考:全国栄養士養成施設協会‐栄養士・管理栄養士をサポート「栄養士・管理栄養士とは」
栄養士と管理栄養士の違いはどこにある?
管理栄養士と栄養士の違いはいくつかありますが、制度上の違いが2つあり、「国家試験の有無」と「配置規定」です。
1つ目の「国家試験の有無」ですが、そもそも栄養士は養成施設の卒業と同時に資格を取得でき、資格試験の受験などはありません。
しかし、国家資格である管理栄養士は、養成施設の卒業に加え、国家試験に合格が必須になります。
管理栄養士は、栄養士よりも高度な栄養に関する知識が求められる国家資格ですので、それだけ資格取得にはハードルが高くなります。
栄養士は養成施設の卒業で資格を取得できますが、管理栄養士の資格取得には国家試験に合格する必要があります。
管理栄養士の資格取得の方法については後に詳しく解説します。
2つ目は、法律による栄養士・管理栄養士の「配置規定」です。
健康増進法や老人福祉法などさまざまな法律によって、病院や高齢者施設、給食施設などの施設では、栄養士・管理栄養士の配置が義務づけられています。
例えば、1回100食以上・1日250食以上を提供する給食施設では栄養士を常駐させておく必要がありますが、1日300食以上・1日750食以上の提供を基準とする給食施設には、管理栄養士を配置する義務が生じます。
病人や高齢者がいる給食施設も同様に、最低1人は管理栄養士を配置する義務があります。
このように、給食施設における配置義務の要件も、栄養士と管理栄養士とでは異なるのです。
管理栄養士の仕事内容は栄養士よりも高度で幅広い
管理栄養士の職場や仕事内容も栄養士と一部重なります。
全国栄養士養成施設協会の発表によると、平成29年度の管理栄養士養成施設を卒業した管理栄養士の就職先TOP3は、上から順に「病院(31.1%)、「その他(22.0%)」、「事業所(15.1%)」でした。
◆参考:全国栄養士養成施設協会‐栄養士・管理栄養士をサポート「栄養士・管理栄養士とは」
栄養士/管理栄養士ともに、就職先として人気があるのは病院と事業所であることがわかりますね。
管理栄養士の仕事内容には、栄養指導や献立作成に加えて、栄養管理も加わる点が特徴です。
どこに最大の違いがあるかというと、栄養指導や栄養管理の対象者とその範囲にあります。
管理栄養士の方が栄養士よりも高度な知識を必要とする資格のため、栄養指導や栄養管理の指導対象者、指導対象範囲、そして業務内容が幅広いのです。
栄養士の栄養指導は、基本的には健康な人が対象となっています。
それに対し、管理栄養士は健康な人に加えて、病気や怪我など健康上になんらかの事情を抱えている人の栄養管理や栄養指導も行います。
たとえば、病院で働く場合には患者一人ひとりに栄養アセスメントを実施した上での栄養指導と栄養管理を実施する必要があります。
食事が取りにくい高齢者やアスリートなどの特殊な栄養管理が必要な人も、管理栄養士の仕事の対象です。
診療報酬や介護報酬の算定対象となる栄養指導と栄養管理も、管理栄養士の業務のひとつ。
給食や病院食などを提供する給食施設全体の運営管理業務を行うこともあります。
平成20年4月に施行された特定保健指導(通称メタボ検診)も管理栄養士が担当するケースがあります。
生活習慣病の発症リスクが高い人や、食習慣、生活習慣の改善が必要な人に向けて指導を行うのも管理栄養士の役割です。
栄養士の資格概要
栄養士の資格を取得するには厚生労働大臣が指定する栄養士養成施設(管理栄養士養成施設)を卒業する必要があります。
なお、栄養士養成施設では夜間部や通信教育が認可されておらず、昼間部への通学のみが資格取得につながる方法です。
栄養士養成施設は、以下の種類に分かれています。
・4年制大学(管理栄養士への進学コースがある大学も)
・短期大学(2年制・3年制)
・専門学校(2年制・3年制・4年制)
いずれの養成施設に入学するにせよ、入学にあたって高校卒業の条件は必須です。中学卒業のみでは入学資格は得られません。
栄養士の資格を取得するまでのルート
栄養士の資格取得のルートを以下にまとめました。
厚生労働省指定の全国の養成施設をチェックしたい人は、以下のリンクを参照してください。
◆参考:厚生労働省「栄養士養成施設一覧」
栄養士の資格を申請するには?
栄養士の資格は、養成施設を卒業することで交付されます。
卒業後は免許の発行手続きに進む必要がありますので、住んでいる都道府県の窓口に書類を提出しましょう。
たとえば、東京都で申請するときは、都庁窓口で手続きを進めます。
原則としては申請者本人が申請しますが、致し方ない事情がある場合は、代理人が申請をすることも可能です。
郵送や都内の保健所での申請は、東京都に住んでいるの場合は不可です。
ただし、東京都以外や都内島しょにお住まいの人は、郵送での申込みもできます。
◆参考:東京都福祉保健局「栄養士免許証再交付申請手続き」
例として東京都のケースを紹介しましたが、申請方法や書類の提出先は都道府県によって異なるため、住んでいる都道府県のホームページは必ずチェックしてくださいね。
栄養士の資格試験はある?
栄養士の資格は養成施設を卒業すれば取得できるため、管理栄養士と違って資格試験は用意されていません。
ただ、学生や卒業生が自身の知識や実力を確認できる「栄養士実力認定試験」というものが存在します。
栄養士の資質向上や質の均一化、各養成施設での教育に寄与することを目的に設立された試験です。
受験のメリットとしては、以下のことが挙げられます。
・就職活動時に履歴書に認定内容を書ける
・自分の学習面における弱みがわかる
・就職までの間に復習ができる
管理栄養士の資格概要
管理栄養士の資格を取得するには、おおまかに分けて2つのルートがあります。
2. 栄養士養成施設を卒業し栄養士資格を取得した後、実務経験を経て国家試験を受ける
いずれにしても、栄養士の資格を取得することと国家試験の受験は必須です。
上記のふたつのルート図を以下に示しました。
管理栄養士養成施設に入学して栄養士資格を取得した後、国家試験を受けるルート
こちらのルートを選ぶ人は、初めから管理栄養士を目指して養成施設に入学したパターンの人が多いでしょう。
最終的なゴールが管理栄養士の資格取得にある人は、管理栄養士の養成課程がある管理栄養士養成施設を選んだ方が、最短で資格取得を目指せます。
なお、このルートを進む場合は、4年の管理栄養士養成課程を修了することで、実務経験なしに管理栄養士国家試験の受験資格を得られます。
栄養士資格を取得した後、実務経験を経て国家試験を受けるルート
こちらのルートを選ぶ人は、
「最初は栄養士になるつもりだったけど、途中から管理栄養士の資格を取りたくなった」
「栄養士として働いているうちに、管理栄養士にステップアップしたくなった」
というパターンが考えられます。
このルートに進む場合は、管理栄養士の国家試験の受験資格として、卒業した養成施設の通学年数に応じた実務経験が必要です。
卒業した養成施設の年数 | 必要な実務経験年数 |
---|---|
2年制の場合 | 3年以上 |
3年制の場合 | 2年以上 |
4年制の場合 | 1年以上 |
また、受験資格として認められる実務経験も、厚生労働省によって定められています。
・食品の製造・加工・調理・販売の営業を行う施設
・学校教育法に規定された学校、専修学校、各種学校。または、子どもの教育や保育の提供推進に関する法律に規定された幼保連携型認定こども園
・栄養に関わる研究施設、保健所。その他、栄養に関する事務を司る行政機関
・栄養の知識の普及と向上、栄養指導が行われる施設
◆参考:厚生労働省「管理栄養士国家試験」
実務経験を経た上で国家試験を受験する場合は、受験の手続きの際に「実務証明書」の提出が義務付けられています。
実務証明書は、現在の勤務先や過去の勤務先に発行を依頼すれば入手可能です。
勤務先によっては発行に時間がかかることもあるため、早めに連絡するようにしましょう。
管理栄養士試験の概要
管理栄養士の国家試験を受験するには、上述したように、まずは栄養士の資格を取得していることが欠かせません。
その上で、管理栄養士養成課程を修了していること、あるいは受験に必要な実務経験があることが求められます。
試験は北海道、宮城県、東京都、愛知県、大阪府、岡山県、福岡県、沖縄県で実施されます。
管理栄養士国家試験の科目・合格率
試験科目は以下のとおりです。
ア 社会・環境と健康
イ 人体の構造と機能及び疾病の成り立ち
ウ 食べ物と健康
エ 基礎栄養学
オ 応用栄養学
カ 栄養教育論
キ 臨床栄養学
ク 公衆栄養学
ケ 給食経営管理論
◆参考:厚生労働省「管理栄養士国家試験」
厚生労働省による平成30年度の合格発表では、合格基準を199点中119点以上の得点と定めています。
大学・専門学校に通って栄養士・管理栄養士になる
栄養士/管理栄養士ともに養成施設に通うことが必須ですが、ここからはその養成施設の授業の内容や学費などを解説します。
栄養士養成施設(管理栄養士要請施設)は、国公立・私立の大学あるいは専門学校に指定されています。
栄養士養成施設で行われる授業の内容
各養成施設によってカリキュラムや授業に特色があるため、すべての養成施設でカリキュラムや授業内容が共通しているわけではありません。
あくまで一例として、次に授業内容を紹介しましょう。
栄養指導論
人体の栄養状態、食行動、食環境、健康に関わる情報をもとに、栄養指導を行う知識を身につける授業です。
栄養士役と相談者役のロールプレイングがあるなど、実習学習の会もあります。
食品成分化学
食品成分について学ぶ授業。食品成分の主要成分に関する構造や機能を理解することが目的です。
調理学実習
基礎的な調理器具の使い方からはじまり、生物・焼物・揚物・煮物・蒸し物などの調理方法を学びます。和洋中や食材問わず、さまざまな調理方法を習得できる養成施設も。
臨地実習
いわゆる教育実習のような形で、実際に保育園や小学校、病院などに赴き、現場で実際の仕事を体験します。
臨床栄養学
栄養状態や栄養補給の観点から、医療現場における患者の体の状態を把握する知識を身に着ける授業です。
乳幼児から高齢者まで、幅広い年齢に合わせた献立を考案する授業を行う養成施設もあります。
公衆衛生学
疾病の予防、長寿につながる健康増進を科学的に考える学問です。疫学や生活習慣、医療制度などのトピックを通じて、公衆衛生に関することを学びます。
医療福祉の分野に特化した養成施設では、病理学など人体生態に関する授業やカルテの見方を勉強する授業もあります。
つまり、特定の分野を深く、専門的に学べる養成施設もあるのです。
食文化や色彩学、給食経営、スポーツ栄養など、さまざまな観点から栄養・食に関連することを学べる場合もあります。
「栄養教諭」など、関連資格も取得したい人は、関連資格も取得できるカリキュラムが組まれているか、調べてみるとよいでしょう。
このように、養成施設には各施設ごとに特色があるため、
「自分が学びたい分野は何か?」
「将来はどの道に進みたいのか?」
という点を軸に、施設選びをすることがオススメです。
卒業までの学費の目安は?国公立と私立では最大300万円以上の差が!
栄養士養成施設にかかる学費の目安は、短大・専門学校・大学(4年制)のうち、どの形態の施設に進学するかによります。
さらに、国公立か私立かで学費の目安も大きく変わってきます。
そこで、2年制の短大・専門学校と4年制の大学で卒業までかかる学費の目安を下記にまとめたので参考にしてみてください。
短大(2年制)
/ | 公立 | 私立 |
---|---|---|
入学金 | 16万円前後 | 25万円前後 |
授業料 | 78万円前後(年額授業料390,000円で一律) | 200万円前後 |
合計 | 94万円前後 | 225万円前後 |
専門学校(2年制)
/ | 私立 |
---|---|
入学金 | 20万円前後 |
授業料 | 200万円前後 |
合計 | 220万円前後 |
大学(4年制)
/ | 国立 | 公立 | 私立 |
---|---|---|---|
入学金 | 282,000円 | 28~43万円 | 28~43万円 |
授業料 | 215万円前後(年額授業料535,800円で一律) | 215万円前後(年額授業料535,800円で一律) | 450万~550万円前後 |
合計 | 242万円前後 | 233~258万円前後 | 480万~590万円前後 |
このように、短大・大学ともに国公立と私立にかかる学費には大きな差があることがわかります。
また、市立・県立などの公立の場合、市内・県内の学生は入学金が安くなります。
4年制の大学の場合では4年間の授業料に約200万円もの差があるため、私立の4年制大学に進学したいと思ったら、余裕をもった資金集めをしておくことが大切です。
また、諸経費として、白衣や実験器具、包丁など、教科書以外の備品購入も加わってきます。
つまり、総合的な学費を算出するには、短大・専門学校・大学に行くのか、その上で国公立と私立のどちらに進学するのか、という選択肢を考慮したうえで、備品代の概算も想定しておく必要があるのです。
栄養士/管理栄養士になる方法はひとつではありません。
養成施設に通う年数や専攻する学科も人それぞれですので、総合的な学費の特定は難しいとされています。
そのため、まずは入学したい養成施設をある程度絞っておき、その養成施設の窓口に問い合わせるのが学費を知る一番確実な方法です。
ホームページやパンフレットも参照しつつ、備品代も含めて年間どの程度の学費がかかるのか?
自分が行きたい養成施設を基準に調べてみましょう。
学費の目安は2019年度の資料を元に作成しています。
栄養士・管理栄養士は社会人でも目指せる!?
栄養士養成施設に通って栄養士・管理栄養士を目指す社会人は、勉強時間の確保や昼間の通学が必須となるため、「自分では資格を取得できないのでは……?」と不安を覚えるかもしれません。
しかし、社会人から栄養士/管理栄養士の資格取得を目指すことは可能です。
社会人の特別入試を設けていたり、働きながらでも安心して学べる制度を整備している養成施設もあります。
社会人の学びをサポートしている養成施設が住んでいる地域にあれば一番ですが、難しい場合、まずは気になる養成施設の施設に直接相談をしてみるとよいでしょう。
管理栄養士国家試験の合格率・難易度
すでに解説しましたが、管理栄養士になるには国家試験受験に合格する必要があります。管理栄養士を目指す人は、過去の合格率も気になるでしょう。
そこで、最後に管理栄養士の国家試験の合格率から、近年の難易度傾向などを解説します。
年次別合格率
以下は、平成18年から平成30年までの受験者総数・合格者総数・合格率です。
年次 | 受験者総数 | 合格者総数 | 合格率 |
---|---|---|---|
平成18年度 | 20570 | 5504 | 26.8% |
平成19年度 | 21571 | 7592 | 35.2% |
平成20年度 | 22073 | 6968 | 31.6% |
平成21年度 | 23744 | 6877 | 29.0% |
平成22年度 | 25047 | 8058 | 32.2% |
平成23年度 | 21485 | 8599 | 40.0% |
(追試含む) | |||
平成24年度 | 21268 | 10480 | 49.3% |
平成25年度 | 20455 | 7885 | 38.5% |
平成26年度 | 21302 | 10411 | 48.9% |
平成27年度 | 19884 | 11068 | 55.7% |
平成28年度 | 19086 | 8538 | 44.7% |
平成29年度 | 19472 | 10622 | 54.6% |
平成30年度 | 17222 | 10472 | 60.8% |
◆参考:旺文社 教育情報センター「2018年 管理栄養士国家試験結果」
この表を見ると、合格率は概ね30%から55%台を行き来しています。
また、平成30年度の学校区分別合格率を見ると、管理栄養士養成課程を新卒で卒業した受験者の合格率が一番高いことがわかります。
このことから、最短で管理栄養士を目指すルート(最初から管理栄養士の資格取得を目指して養成施設に入学するルート)を選んだ方が、合格の可能性が高いことが推測できるでしょう。
学校区分別合格率
次は、平成29年度・平成30年度の学校区分別の合格率です。
管理栄養士を目指す学生だけでなく、一度栄養士として就職し実務経験を経てから管理栄養士を目指す人も多くいるので、参考にしてみてください。
平成29年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|
管理栄養士養成課程(新卒) | 9425 | 8704 | 92.4% |
管理栄養士養成課程(既卒) | 1918 | 353 | 18.4% |
栄養士養成課程(既卒) | 8129 | 1565 | 19.3% |
平成30年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|
管理栄養士養成課程(新卒) | 9321 | 8928 | 95.8% |
管理栄養士養成課程(既卒) | 1553 | 323 | 20.8% |
栄養士養成課程(既卒) | 6348 | 1221 | 19.2% |
◆参考:厚生労働省「第32回管理栄養士国家試験の結果について」
◆参考:厚生労働省「第31回管理栄養士国家試験の結果について」
平成29年度・平成30年度と共通しているのは、管理栄養士養成課程の新卒者の合格率が90%以上と群を抜いて高いことです。
一方、受験者数が最も少ない管理栄養士養成課程の既卒者と、栄養士養成課程の既卒者の合格率は、2年共通して低い割合。
新卒者と既卒者で合格率に大きな差があるのはなぜ?
合格率にこれほど大きな差がある理由のひとつに、新卒者は養成施設で国家試験対策の授業を受講できることが考えられるでしょう。
養成施設で学んだことが新鮮なまま頭に残っている状態で試験を受けられる点も、新卒者ならではの強みです。
既卒者は実務経験を積みながら勉強する必要があるため、どうしても時間を捻出しにくかったり、勉強が思うように進まなかったりといった状況で、合格率が上がりにくいのかもしれません。
まとめ
栄養士/管理栄養士を目指す人に向けて、資格の取得方法や仕事内容、試験の概要、授業の内容などを紹介してきました。
栄養士/管理栄養士への第一歩は養成施設に入学することにあります。
ぼんやりとでもよいので、
「どんな栄養士/管理栄養士になりたいか?」
「将来はどの分野で活躍したいか?」
というイメージを持っておけば、入学したい養成施設が決まらないという状況も避けられるかもしれません。
養成施設の強みや学費、通学にかかる年数などを考慮のうえ、資格取得に踏み出してみてくださいね。
参考文献・サイト
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