転職しようと決意したものの、どのような流れで転職活動を行えばよいかわからず、不安な方も多いのではないでしょうか。
基本的な転職活動の進め方について、詳しく確認していきましょう。
転職活動の流れ
中途採用の転職活動では、公務員などを除いて、特に決まった時期は設けられていません。ご自身の退職時期に合わせて転職活動をすることになります。
流れとしては、退職手続きと転職活動に向けての準備をそれぞれを行っていきます。
退職願の手続きや仕事の引継ぎ作業などで慌しくなりますが、並行して転職活動を行っていきましょう。
以下に順を追って説明しますので、ひとつひとつクリアしていく気持ちでご覧になってみてください。
自己分析を行う
「現在の仕事を辞めて、次に何がしたいのか」を冷静に考える時間をもつことはとても大切です。今よりも給与の高いところ、自宅からの距離が近いことなど、ご自身が絶対譲れないポイントを明確にします。
また、今までの経験を踏まえて、今後の自分がどのような栄養士になりたいのか、5年後、10年後までを見据えて、なるべくイメージしてみるようにしましょう。
転職活動では履歴書や職務経歴書、面接を通して、ご自身の長所や改善すべきところなどを伝えなければならない場面があります。自分がどういった人柄であるかを改めて考えてみてください。この機会にご友人や家族などに、客観的な自分の性格や人柄について尋ねてみるのもよいですね。
求人を探す
ご自身の栄養士像や就職先をイメージすることができれば、次はその道に向けて、求人を探す求職活動をスタートさせます。なるべく多角的に情報収集できると、選択肢が広がること間違いなしです。
応募書類の作成
求人情報の情報収集ができ、志望したいところが見つかれば、志望先とやりとりを行っていきます。
志望したいところがすぐに見つからない場合でも、ある程度の軸を決めていた方が、応募が決まった際、応募書類を提出するまでの時間をかけずに済みます。応募書類である履歴書や職務経歴書は、記入できるところは記入しておくようにしましょう。
求人に応募する
ハローワークや人材紹介サービスを利用する場合は窓口を通して、事業者のホームページなどを利用する場合には志望先とご自身の直接のやりとりで、応募することになります。
筆記試験や面接
志望先によっては面接だけではなく、筆記試験を行うところがあります。私が以前受けた保育園では調理実習が課題の試験もありました。
これは事前に知らされることがほとんどのため、どのような採用試験になるか分かった段階で、面接対策を行っていきましょう。
内定・入職日の調整
内定が出ると、いつから入職が可能かどうか入職日の調整を行います。
「今すぐにでも来てほしい」と言われた場合には、現職の退職手続きがある旨をしっかりと伝えましょう。
「なるべく早く退職できるように調整しましたが、引継ぎなどに○週間ほどかかります」などと現状を先方に知らせておくと良いです。
現職の退職願の提出・引き継ぎ
退職願は、退職日の1ヶ月前までに提出することを求める企業や施設が多いですが、まずは就業先の就業規則を確認して、その規則に基づき行動しましょう。
後任の栄養士を採用する期間や引継ぎの時間を見込んで、直属の上司には2~3ヶ月前までに退職する旨を相談することが理想的です。退職日の相談が済めば、改めて退職願を提出します。
施設によっては栄養士が1人勤務の体制で、引継ぎの時間が足りないことも多いですが、後任者がスムーズに作業が行えるように、基本的な作業はしっかりと引継ぎましょう。引継ぎできない部分は、マニュアルを改定したり、文章で残すようにしたり、後から見ても分かりやすいものを残しておくといいかもしれません。
退職時には社会保険などの書類の記入など、各種手続きが必要です。新しい職場に提出しなければならないものがあったり、ハローワークで申請する失業給付の手続きに必要な書類があったりするので、退職するまでに貰う書類は紛失しないように管理します。
制服の返却や、持ち込んでいた私物が多い場合は、計画的に持ち帰りましょう。
新しい職場での勤務開始
退職の手続きが無事完了すれば、新しい職場での勤務が開始になります。
新しい職場で栄養士・管理栄養士として働く際は、免許証を提出しなければならないため、必ず準備をしておきましょう。ご結婚された方は、免許証が旧姓のままになっていないかも確認しておいてください。
主な転職方法
新卒時の就職活動と違い、学校での就活セミナーやキャリアセンターによるサポートがないので自分から積極的に情報を収集する必要があります。それぞれの情報収集方法についてご紹介します。
ハローワーク
公共職業安定所のこと。国民に安定した雇用機会を提供することを目的に、国が運営している機関です。一般的な就職活動同様、栄養士の求職活動においても、ハローワークに登録しておくと求職情報を入手することができます。ハローワークでは職業の紹介だけではなく、職業相談や面接の練習などのセミナーを開催しているので、用途に応じて受講してみてください。
また失業給付を受給する際にも、ハローワークで手続きをする必要があります。失業給付を受給予定の方は、忘れずに手続きを行いましょう。
- メリット
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ハローワークのスタッフに転職相談ができる
地元の求人が集まっている
- デメリット
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大手企業の求人は少ない
求職者が多くて対応してもらえないこともある
民間の求人情報サイト
インターネット上には、幅広い職種を扱っているものや、地域に特化したもの、栄養士に限定したものなど様々な求人情報サイトがあります。それぞれ特色が異なるため、まずは求人数や更新頻度などを把握して、色々な角度から情報を入手できるといいですね。
- メリット
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多くの求人情報を閲覧できる
- デメリット
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大量の求人の中から自分に合う求人を見つけるのが難しい
求人に直接応募する手間がかかる
事業所のウェブサイトに記載されている求人情報
それぞれの事業所のウェブサイトに「採用情報」「職員募集」という形で求人情報が掲載されていることがあります。勤めたい施設がある程度決まっておられる方は、まずHPを確認しましょう。
- メリット
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事業所の雰囲気や運営方針など求人票には載っていない情報を入手できる
- デメリット
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事業所によってはあまりウェブサイトが充実していないところがある
求人が絞れていない状態で、一つ一つの事業所のウェブサイトを見るのは時間と労力がかかる
各都道府県栄養士会のウェブサイト
各都道府県に設けられている栄養士会には、求人情報が記載されています。栄養士会に入会されていない方でも閲覧可能で、栄養士限定の求人となるので、お住まいの栄養士会のウェブサイトも見てみましょう。
- メリット
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栄養士に特化した求人情報を見ることができる
- デメリット
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更新頻度が低いため、最新の求人がない
就職説明会に参加する
「保育」や「福祉」、「医療」など、それぞれの分野に限定した合同就職説明会が開催されることがあります。
栄養士を募集していることは少ないものの、その事業所の雰囲気を肌で感じることのできる貴重な機会です。情報収集の一環として訪ねてみるのもいいでしょう。
- メリット
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求人票ではわからない、実際の雰囲気を感じとれる
- デメリット
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栄養士の求人がない場合も多い
卒業校の先生や就職課に紹介してもらう
管理栄養士・栄養士養成施設の就職課窓口には、卒業生を対象とした求人も寄せられます。
また実習先の施設で求人があったり、栄養士の先生同士のネットワークで求人を探したりすることもあるため、卒業校を訪問することもおすすめです。
- メリット
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先生が紹介してくれるため就職先に安心感を持てる
- デメリット
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一度紹介してもらうと、求人が気に入らなくても断りづらい状況になる
先輩や友人に紹介してもらう
先輩や友人と同じ就職先ではなくても、「栄養士会の研修で知り合った人が人材を探していた」など、意外なところで繋がっている場合があります。内輪で内定が決まることもあるため、話を聞いてみましょう。
- メリット
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実際に働いている人の雰囲気がわかりやすい
- デメリット
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求人が気に入らなくても、断りにくい状況になる可能性がある
希望先によっては直接電話するのもアリ
求人情報は出していないものの、退職する方が決まっていて、これから求人をかける段階の事業所もあります。
「どうしてもここで働きたい」という事業所が見つかったのであれば、直接電話してもよいでしょう。
その際は忙しい午前中に電話する事は避け、あらかじめどのように話すかの文章を考えて、失礼のないようにする必要があります。
- メリット
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先行して面接など行える場合がある。熱意も伝わりやすい
- デメリット
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募集をしていない可能性がある
無料の転職支援サービスを使う
これらのように転職方法は様々ですが
「自分に合う求人を見つけるのが難しい」
「先生や友人に紹介してもらうと断りづらい」
「最新の求人が掲載されていない」
「求人を見つけたり、対策するのに時間と労力がかかる」
などデメリットも多いのが現実です。
こういったデメリットが嫌な方には、転職支援サービスの利用がオススメです。
あなた担当のキャリアアドバイザーがつき、
あなたの希望条件に合った求人の紹介
履歴書作成のサポートや面接対策
選考の日程調整
条件交渉
などを全面的にサポートしてくれます。
転職が成約した時点で病院や保育園などの事業所から料金をもらうビジネスモデルなので、仕事を探している方は一切お金を払う必要がありません。
多くのことを代行してくれるので、仕事の合間しか活動できない方でも、どんどん転職活動を進めることができます。
また、一般には公開されていない最新の「非公開求人」を多数保有している場合もあります。
デメリットとしては
「悪質なサービスを選んでしまうと無理に転職を進めてくる場合もある」
というようなこともあり得るので、サービスの選定には気をつけましょう。
栄養士専門の無料転職支援サービス【栄養士のお仕事】にも是非登録してみてくださいね。